1984年6月21日発売
Track listing
- Break Down
- Too Late To Turn Back
- Mask Of Flesh (Masquerade)
- Diamond Night
- Feel Alright
- Baby It's Alright
- Lonely Fairy
- Sleeping In A Dream House
- Rock Me
- Beat Of Metal Motion
Personnel
- 山本恭司(Gt)
- 厚見玲衣(Key)
- 人見元基(Vo)
- 新美俊宏(Dr)
- 佐野賢二(Ba)
感想
VOW WOWのデビューアルバム『Beat of Metal Motion』:伝説の幕開け
1984年6月21日に発売された日本のハードロック・バンドVOW WOWのデビューアルバム『Beat of Metal Motion』は、日本の音楽シーンに新しい風を吹き込んだ革命的な作品です。このアルバムは、BOWWOWから斎藤光浩(Vo, G)が脱退し、元NOIZの人見元基(Vo)と厚見玲衣(Key)を正式メンバーに迎えた記念すべき作品。バンド名を「VOW WOW」に変更し、世界を目指すという強い意志が込められています。
名曲の数々に込められた熱いパッション
『Break Down』
重厚なドラムビートと重低音が響き渡るイントロから始まり、ヴォーカリスト人見元基の圧倒的な歌声が登場します。この声を初めて耳にしたときの衝撃は、言葉では表現しきれないほどです。
『Too Late To Turn Back』
疾走感あふれるキャッチーなメロディと、厚見玲衣のキーボードと山本恭司のギターの掛け合いが際立つこの楽曲では、メロディアス・ハードロックの魅力が存分に詰まっています。
『Mask Of Flesh (Masquerade)』
キーボードの流麗なイントロが印象的で、厚見玲衣のテクニカルなプレイと山本恭司のソロパートが際立つ一曲。繊細かつ力強い演奏が心に残ります。
『Diamond Night』
煌めくキーボードの音色が特徴的なこの曲は、ノリの良さが際立つ楽しいナンバー。山本恭司のギターアームの絶妙な使い方が秀逸で、聞いているだけで元気をもらえる楽曲です。
『Feel Alright』
キャッチーなサビのハーモニーは、つい一緒に歌いたくなる魅力を持っています。
『Lonely Fairy』~『Sleeping In A Dream House』
7分以上にわたる壮大なインストナンバー。この叙情的でプログレッシブな大作は、VOW WOWならではの音楽的冒険心を感じさせます。
『Rock Me』
後に「Rock Me Now」として再録されるこの曲は、人見元基のヴォーカリストとしてのポテンシャルを存分に発揮したキャッチーな一曲です。
『Beat of Metal Motion』
アルバムのタイトル曲であるこの楽曲は、厚いコーラスとハードロックの情熱が溢れる圧巻の一曲で、ラストを飾るにふさわしい作品です。
日本ハードロック界に刻まれた金字塔
このアルバムは、キーボードとギターの対決が繰り広げられる少数派の日本のバンドとして、当時の音楽シーンに大きなインパクトを与えました。人見元基の圧倒的な歌声を初めて聞いたときの衝撃は、「日本人でこんな声を持つ人がいるのか!」という驚きに満ちていました。
高校時代に繰り返し聴いたこのアルバムは、今でも熱い思い出と共に心に刻まれています。VOW WOWの音楽は、時代を超えた魅力を持ち続け、今も多くのファンに愛されています。

