- 基本情報 / Basic Information
- トラックリスト / Track Listing
- メンバー / Personnel
- HELLOWEEN『KEEPER OF THE SEVEN KEYS -PART 1-』:ジャーマンメタルの伝説が始まった
- 参考音源
- 通販
基本情報 / Basic Information
| 項目 / Item | 内容 / Details | |
| リリース日 / Release Date | 1987年5月23日 | |
| ジャンル / Genre | パワーメタル、ヘヴィメタル | |
| レーベル / Label | Noise Records | |
| 収録曲数 / Number of Tracks | 8曲 | |
| 総再生時間 / Total Runtime | 約37分 |
トラックリスト / Track Listing
| # | 曲名 / Song Title | |
| 1 | Initiation | |
| 2 | I'm Alive | |
| 3 | A Little Time | |
| 4 | Twilight of the Gods | |
| 5 | A Tale That Wasn't Right | |
| 6 | Future World | |
| 7 | Halloween | |
| 8 | Follow the Sign |
メンバー / Personnel
| 名前 / Name | 担当楽器・役割 / Instrument & Role | |
| Michael Kiske | Vocals | |
| Kai Hansen | Guitar, Front Cover Concept, Backing Vocals | |
| Michael Weikath | Guitar, Keyboards, Backing Vocals | |
| Markus Grosskopf | Bass, Backing Vocals | |
| Ingo Schwichtenberg | Drums |
商業的成績 / Commercial Performance
- ドイツのアルバムチャートでトップ入りし、ヨーロッパや日本で高評価を獲得。
- 本作はHELLOWEENの代表作の一つとされ、パワーメタルの礎を築いたアルバムとして評価されている。
- 2024年にリマスター版がリリースされ、音質が向上した新バージョンが登場。
HELLOWEEN『KEEPER OF THE SEVEN KEYS -PART 1-』:ジャーマンメタルの伝説が始まった
HELLOWEENが築いたジャーマンメタルの礎
1987年—この年、メタル界に新たな歴史が刻まれた。HELLOWEENのセカンドアルバム『KEEPER OF THE SEVEN KEYS -PART 1-』がリリースされ、ジャーマンメタルというジャンルが世界に知らしめられたのだ。
このアルバムが多くのファンにとって「原点」となったことは言うまでもない。HELLOWEENがパワーメタルの方向性を確立し、メロディックで疾走感あふれる楽曲が次々と生まれた。ジャーマンメタルの黄金期を築く、その幕開けだった。
運命を変えた「マイケル・キスク」の加入
HELLOWEENの進化に欠かせなかったのが、新たなヴォーカリストの加入だ。マイケル・キスクの歌声が、バンドのサウンドに劇的な変化をもたらした。パワフルでありながら伸びやかな高音、圧倒的な表現力。彼の存在こそが、HELLOWEENをメロディックメタルの象徴へと導いたのである。
楽曲ごとの深掘りレビュー:名曲の数々
1. Future World
HELLOWEENの代表曲のひとつ。この曲を聴くだけで、彼らの持つ圧倒的なポテンシャルが感じられる。キャッチーなリフ、疾走感ある展開、マイケル・キスクの伸びやかなボーカルが融合し、リスナーの心を掴んで離さない。ライブでも定番のこの曲は、ファンならずとも一度は耳にしたことがあるだろう。
2. Halloween
13分を超える大作。イントロの不気味なSEから始まり、壮大なストーリーが展開される。疾走感のあるパート、劇的な転調、ドラマティックなギターソロが絡み合い、まるで映画のような一曲となっている。カイ・ハンセンのギターリフとマイケル・キスクの歌声が織りなす世界観は圧巻。
その他、アルバムを彩る楽曲はどれも秀逸。ジャーマンメタルの本質とも言えるスピード感と美しいメロディが完璧に融合し、パワーメタルの未来を切り開いたのだ。
HELLOWEENの「革命的アルバム」
『KEEPER OF THE SEVEN KEYS -PART 1-』は、当初2枚組としてリリースされる予定だったが、レーベルの意向で2枚に分けられたという逸話がある。結果として、この1枚に集約された楽曲はどれも強烈な印象を残し、続く『PART 2』への期待感を膨らませることとなった。
このアルバムがなければ、HELLOWEENの未来も、ジャーマンメタルというジャンルの確立もなかったかもしれない。それほどまでに、この作品がメタルシーンに与えた影響は計り知れない。
HELLOWEENを初めて聴くあなたへ
「HELLOWEENを聴いたことがないけれど、気になる…」そんなあなたに、まずおすすめしたいのがこのアルバム。HELLOWEENの魅力が凝縮された作品であり、パワーメタルの楽しさが存分に味わえる。
おすすめ楽曲
1. Future World – HELLOWEENの象徴的な楽曲。ライブでの熱狂を感じてほしい。
2. Halloween – メタル史に残る壮大な大作。圧倒的なドラマティックな展開。
3. I Want Out – 次作『PART 2』の代表曲。爽快なメロディが魅力。
4. Eagle Fly Free – HELLOWEENのスピードメタルの極み。疾走感とメロディの美しさを体験。
HELLOWEENの音楽は、聴く者に勇気を与え、心を熱くさせる。ぜひ、このアルバムを手に取って、新たな音楽の旅へ踏み出してほしい。
今も語り継がれる名盤
このアルバムはリリースから数十年経った今も、メタルファンの間で語り継がれている。リリース当時、ドイツ国内のみならず、日本でも高評価を得た。専門誌や音楽サイトでも「メタル史に残る名盤」として紹介され、SNSではファンの熱い想いが絶えない。
HELLOWEENは決して過去のバンドではなく、今もなお多くの新しい世代へと音楽を届け続けている。『KEEPER OF THE SEVEN KEYS -PART 1-』は、その伝説の幕開けであり、今なお色褪せることのない名盤なのだ。

