基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リリース日 | 2019年4月26日 |
| ジャンル | ヘヴィメタル |
| レーベル | Nuclear Blast |
| 収録曲数 | 10曲(通常版)+ ボーナストラック |
| 総再生時間 | 46分28秒 |
Track listing
| # | 曲名 |
|---|---|
| 1 | Die For The Devil |
| 2 | Zenith Of The Black Sun |
| 3 | Searching For You |
| 4 | Regrets |
| 5 | The End Of A Universe |
| 6 | Sail On |
| 7 | One Thousand Years Of Darkness |
| 8 | Thunder And Hell |
| 9 | Forever We Worship The Dark |
| 10 | Ode To Death |
| 11 | To Another World (Bonus) |
Personnel
| 名前 | 担当楽器・役割 |
|---|---|
| Olof Wikstrand | ボーカル、ギター |
| Jonathan Nordwall | ギター |
| Tobias Lindqvist | ベース |
| Jonas Wikstrand | ドラムス |
Additional musicians
| 名前 | 担当楽器・役割 |
|---|---|
| Jonas Wikstrand | キーボード、グランドピアノ、コーラス |
ENFORCER『ZENITH』:80s愛と新たな挑戦が織りなすスウェディッシュ・メタルの現在地
スウェーデンが誇るヘヴィメタル・アクト、ENFORCERが2019年4月にリリースした5thアルバム『ZENITH』。メタルヘッズとしての視点も交えながら、この作品の魅力を深掘りしていきます。
発売から少し時間が経ちましたが、ENFORCERのサウンドがどのように進化したのかを改めて振り返ることで、本作の価値を再確認できるでしょう。
80年代スピリットと新たな音楽的挑戦
ENFORCERといえば、80年代初期のNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)からの影響が色濃く反映された疾走感あふれるピュアなヘヴィメタルを持ち味としています。『ZENITH』ではその伝統を守りつつも、彼らの新たな音楽的探求が随所に散りばめられています。
意表を突くポップな側面:「Die For The Devil」
アルバムの幕開けを飾る「Die For The Devil」は、これまでのENFORCERにはなかったポップでキャッチーな要素が光る楽曲です。伝統的なヘヴィメタルのエッセンスを残しつつも、80年代ハードロックやグラムメタルの華やかさを絶妙にブレンド。この変化には賛否が分かれるかもしれませんが、彼らの新たな挑戦として注目に値します。
王道スピードメタル:「Searching For You」
「Searching For You」は期待を裏切らない、むしろ期待以上のスピードメタル・チューンです。鋭いリフワークとタイトなリズム隊が生み出す疾走感は、まさにENFORCERの真骨頂。ヘヴィメタルの醍醐味が凝縮された一曲で、リスナーの心を掴んで離しません。
哀愁漂うパワーバラード:「Regrets」
「Regrets」は北欧メタル特有の美しいメロディと情感豊かなヴォーカルが際立つ楽曲です。ウェットになりすぎず、しっかりと「パワー」を感じさせるバラードで、1980年代の名曲バラードと肩を並べるほどの完成度。ENFORCERの新たな表現力が垣間見えます。
アルバム全体の印象と評価
本作の特徴は楽曲の多様性。スピードメタル、ポップなハードロック、パワーバラードと、幅広いサウンドが楽しめます。
これを「バラエティ豊か」と肯定的に捉えるか、「統一性に欠ける」と見るかはリスナー次第。しかし、ENFORCERが80年代メタルのDNAを活かしながら、現代のフィルターを通して音楽を昇華させた点は評価すべきでしょう。
メタルファンの反応と今後の展望
批評家の間では賛否が分かれるものの、SNSやファンコミュニティでは新しいENFORCERの音楽性を肯定する声も多く見られます。伝統を守りながら進化を続ける彼らの姿勢は、キャリアを積み重ねるバンドにとって極めて重要です。
おすすめの楽曲
ENFORCER初心者なら、まずは「Katana」や「Midnight Vice」で彼らの王道サウンドを体験するのがおすすめ。そして、『ZENITH』からは以下の楽曲をぜひチェックしてください!
- 「Die For The Devil」(キャッチーな新境地)
- 「Searching For You」(疾走感あふれる王道スピードメタル)
- 「Regrets」(美しく力強いバラード)
- 「Zenith Of The Black Sun」(アルバムタイトルを象徴する楽曲)
- 「The End Of A Universe」(壮大な世界観を持つ一曲)
まとめ:ENFORCERは進化を続ける!
『ZENITH』は、ENFORCERが過去の栄光に安住せず、常に前進し続けるバンドであることを証明した作品です。ヘヴィメタルの伝統を大切にしながらも、新たな挑戦を恐れない彼らの姿勢に、これからも注目していきたいですね!
![Zenith [Analog] Zenith [Analog]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51VbqtfMx7L._SL160_.jpg)
