80’s METALの日々

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APOCALYPTICA / Plays Metallica by Four Cellos

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🎻Apocalyptica『Plays Metallica by Four Cellos』レビュー:チェロが奏でたメタル革命の夜明け【1996年名盤】

🔥メタル史に刻まれた異端の衝撃:フィンランドから届いた“チェロの叛逆”

1996年、メタルシーンはグルーヴ・メタルやニュー・メタルの台頭に揺れながらも、スラッシュ・メタルの影響が色濃く残る過渡期でした。そんな中、フィンランドから届いた一枚のアルバムが、私の音楽観を根底から揺さぶりました。

その名は――Apocalyptica『Plays Metallica by Four Cellos』

Metallicaの名曲を、4人のチェロ奏者が完全インストゥルメンタルで再構築するという前代未聞の試み。
「クラシック楽器でメタル?」「色物じゃないの?」そんな先入観は、1曲目「Enter Sandman」の一音で吹き飛びました。

この作品は、単なるカヴァーアルバムではありません。
それはクラシックとメタルの融合という新たな地平を切り拓いた、ジャンルの壁を打ち破る金字塔なのです。

📀作品データ:『Plays Metallica by Four Cellos』基本情報

項目 詳細
リリース日 1996年6月13日
ジャンル チェロ・メタル/シンフォニック・メタル/クラシック・クロスオーバー
レーベル Mercury / PolyGram
収録曲数 8曲(オリジナル盤)+3曲(20周年盤)
総再生時間 約44分
プロデューサー ペッカ・リタルオト
メンバー エイッカ・トッピネン/パーヴォ・ロトヨネン/マックス・リリア/アンテロ・マンニネン
商業的成績 フィンランド:プラチナ/ドイツ・ポーランド:ゴールド

🎧トラックリスト一覧

📀オリジナル盤(1996年)
トラック番号 曲名 元曲収録アルバム
1 Enter Sandman 『Metallica』(ブラック・アルバム)
2 Master of Puppets 『Master of Puppets』
3 Harvester of Sorrow 『...And Justice for All』
4 The Unforgiven 『Metallica』
5 Sad but True 『Metallica』
6 Creeping Death 『Ride the Lightning』
7 Wherever I May Roam 『Metallica』
8 Welcome Home (Sanitarium) 『Master of Puppets』
🎁20周年記念盤(2016年追加収録)
トラック番号 曲名 元曲収録アルバム
9 Battery 『Master of Puppets』
10 Nothing Else Matters 『Metallica』
11 Seek & Destroy 『Kill 'Em All』

🎼音楽的革新:チェロが描くメタルの原風景

🎻チェロの再定義:ギターの代替ではなく“魂の翻訳者”

Apocalypticaは、チェロを単なるクラシック楽器からメタルの主役へと昇華させました。

  • 低音域:ベース&リズムギターの役割
  • 中音域:リフやコード進行
  • 高音域:リードギターやボーカルラインの代替

弓で擦る音の緊張感、ピチカートのパーカッシヴな響き――それらがギターやドラムとは異なる“生々しい暴力性”を生み出しています。

🎶原曲への敬意と再構築力

彼らはMetallicaの楽曲を単に模倣するのではなく、楽曲の構造・感情・空気感を深く理解し、チェロの特性に合わせて再構築
「Master of Puppets」や「Creeping Death」では、スラッシュメタルの疾走感を損なうことなく表現。
「The Unforgiven」や「Sanitarium」では、チェロの哀愁が原曲以上の感動を呼び起こします。

🧩ミニマルな構成が生む豊穣な響き

4本のチェロのみで構成されたサウンドは、装飾を排した純粋な音の力で勝負。
録音技術とプロデューサーの手腕が光る、生々しくも力強い音像が魅力です。

🌍文化的インパクト:ジャンルの壁を超えた開拓者たち

Apocalypticaは、クラシックとメタルという異なる文化圏を結びつけ、情熱・ドラマ性・技巧性という共通項を作品に昇華しました。

このアルバムがなければ、Metallica×サンフランシスコ交響楽団の『S&M』も生まれなかったかもしれません。
彼らは「チェロ・メタル」という新ジャンルを創造し、後続のクロスオーバー系アーティストに多大な影響を与えました。

❤️筆者おすすめトラック3選

🎯「Master of Puppets」:狂気と叙情の交錯

チェロで再現された高速リフと複雑な構成。中盤の静寂から再爆発する展開は、チェロの表現力の極致

🎯「The Unforgiven」:弦が語る哀愁のバラード

ジェイムズの歌声がチェロに置き換わることで、より純粋で深い感情が浮かび上がる。

🎯「Sad but True」:重厚なグルーヴの再定義

チェロの低音が原曲以上の重みを生み出し、身体で感じるメタル体験を提供。

✨まとめ:今こそ聴くべき“異形の名盤”

Apocalypticaの『Plays Metallica by Four Cellos』は、音楽の可能性を広げた革命的作品です。
クラシックとメタルの融合、チェロの再定義、ジャンルの壁を超えた挑戦――そのすべてが詰まっています。

🔰若い世代の皆さんへ:
「メタルって激しいだけじゃないんだ」と気づかせてくれる一枚。ぜひ一度、耳を傾けてみてください。

👴ベテランリスナーの皆さんへ:
あの衝撃をもう一度。今聴いても、色褪せない情熱と革新性がそこにあります。

 参考音源

www.youtube.com

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