Bruce Dickinson『Tattooed Millionaire』──ロックの自由を謳う、もうひとつの声
今こそ聴きたい理由──“バンドの顔”が見せた、個の衝動
Iron Maidenのヴォーカリストとして知られるBruce Dickinsonが、1990年に発表したソロアルバム『Tattooed Millionaire』。この作品には、バンドでは表現しきれない彼自身の“素顔”と“遊び心”が詰まっています。
このアルバムに初めて触れたとき、ロックの持つ自由さと、Bruceのユーモアに心がほどけるような感覚を覚えました。時代を超えて、今聴いても新鮮に響く──そんな魅力が、この一枚にはあります。
アルバム基本情報
| 項目 | 内容 |
| リリース年 | 1990年(日本盤は1991年) |
| ジャンル | ハードロック / グラムロック |
| レーベル | Columbia Records |
| 収録曲数 | 10曲 |
| 総再生時間 | 約41分 |
メンバー構成
| 名前 | 役割 |
| Bruce Dickinson | ヴォーカル |
| Janick Gers | ギター(後にIron Maiden加入) |
| Andi Carr | ギター |
| Fabio Del Rio | ドラムス |
トラックリスト
| # | 曲名 |
| 1 | Son of a Gun |
| 2 | Tattooed Millionaire |
| 3 | Born in '58 |
| 4 | Hell on Wheels |
| 5 | Gypsy Road |
| 6 | Dive! Dive! Dive! |
| 7 | All the Young Dudes(Mott the Hoopleカバー) |
| 8 | Lickin' the Gun |
| 9 | Zulu Lulu |
| 10 | No Lies |
楽曲レビュー──心に残る3曲を深掘り
🎧 2. Tattooed Millionaire
アルバムタイトルにもなっているこの曲は、セレブ文化への皮肉が効いたロックンロール。Bruceのヴォーカルは軽快で、ギターリフもキャッチー。
「金で飾った人生って、本当に幸せなの?」と問いかけるような歌詞が、今の時代にも刺さります。MVもユーモラスで、彼の“皮肉屋”としての一面がよく表れています。
🎧 3. Born in '58
Bruce自身の生い立ちを綴ったパーソナルな一曲。ミドルテンポのリズムに乗せて、少年時代の記憶や時代背景が語られます。
「自分のルーツを見つめ直す」──そんなテーマが、聴く人の心にも静かに響くはず。世代を問わず、誰もが持つ“原点”に触れるような感覚を味わえます。
🎧 6. Dive! Dive! Dive!
疾走感あふれるこの曲は、ライブ映え抜群のロックチューン。ギターとドラムの掛け合いがスリリングで、Bruceのシャウトも冴え渡ります。
タイトルの「Dive!」は潜水艦の指令を模したもので、遊び心とスピード感が融合した一曲。聴いているだけで、心が走り出すような爽快感があります。
再発盤の魅力──音もパッケージも“今”に響く
再発盤では、180g重量盤LP仕様でリマスター音源を収録。ギターの粒立ちやヴォーカルの艶が際立ち、アナログならではの深みが楽しめます。
ジャケットはグラムロック的な華やかさと、Bruceの皮肉が効いたビジュアル。ブックレットには当時の写真やライナーノーツが追加され、資料的価値も高い一枚です。
世代を超える意義──“あの頃”と“今”をつなぐロック
1990年当時、UKはHR/HMの熱狂とグラムロックの残り香が交錯する時代。Bruceはその狭間で、自身のルーツに立ち返るようにこのアルバムを制作しました。
Iron Maidenとは異なる、軽快で皮肉めいたロックンロール──それが今の時代にも新鮮に響く理由です。
まとめ──あなたにとっての“Tattooed Millionaire”は?
このアルバムを聴いたことがある方も、初めて知った方も──今こそ、Bruce Dickinsonの“もうひとつの声”に耳を傾けてみませんか?
私はHR/HMの熱狂を肌で感じながら育ち、今も音楽と共に生きています。Bruce Dickinsonの『Tattooed Millionaire』は、そんな私にとって“ロックの自由”を教えてくれた一枚です。
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