2023年発売2枚目のアルバム。日本ではデビューアルバム。
収録曲
1. Highest Score
2. Running Wild
3. Action
4. Flame Still Burns
5. Free Your Mind
6. God Of Thunder
7. Strike Like Lightning
8. Cover Me
9. Burn The Night
10. Playing The Game
11. See You Again
12.Free Your Mind(Live)※ボーナストラック
メンバー
- Björn Strid (SOILWORK) – Vocals
- Robert Majd(METALITE、CAPTAIN BLACK BEARD) – Guitars
- John Lönnmyr (ACT OF DENIAL) – Keyboards
- Christan Ek(CAPTAIN BLACK BEARD) – Bass
- Magnus Ulfstedt (元ECLIPSE、ROYAL HUNT) – Drums
NIGHTHAWK『PROWLER』レビュー:70年代ハードロックの魂を受け継ぐAORの新境地!
ロバート・マジド率いるAORプロジェクト、NIGHTHAWKの進化
スウェーデンのミュージシャン、ロバート・マジド が立ち上げたAORプロジェクト NIGHTHAWK は、前作からさらなる進化を遂げ、最新作『PROWLER』でその音楽性を見事に開花させた。
METALITEやCAPTAIN BLACK BEARDといったメロディックなバンドで培われた彼のセンスは、NIGHTHAWKにも見事に息づいている。 70年代のテイストを感じさせながらも、決して古臭さを感じさせない絶妙なバランス が、この作品の魅力だ。
ハモンド・オルガンが生み出す70年代テイスト
本作のアレンジには、 60年代後半から70年代のハード・ロックサウンドで象徴的だったハモンド・オルガン が効果的に使用されている。
AORというジャンルの枠組みで語られることが多いNIGHTHAWKだが、このオルガンの存在が楽曲に奥行きを与え、70年代のロックファンにとってはたまらない魅力になっている。
私自身、この ヴィンテージな響きが効いたサウンドが好み で、本作はその点でも大いに楽しめる作品だ。
ビヨーン・ストリッドがもたらすバンド感
前作では複数のボーカリストが参加し、"プロジェクト"としての印象が強かったNIGHTHAWK。しかし、今作『PROWLER』では、SOILWORKの ビヨーン・ストリッド が全編を通してリードボーカルを務め、バンドとしてのまとまりが格段に向上した。
ビヨーンの力強くも繊細なボーカルが、楽曲の持つドラマチックな魅力を最大限に引き出し、アルバム全体の統一感を生み出している。
WILDNESSのエリック・モーディンによるプロダクション
プロデュースを手掛けたのは、 WILDNESSのエリック・モーディン 。彼の手によって、 70年代ロックの熱さと現代的なクリアな音像が融合 し、まさに私の好みにドンピシャなサウンドに仕上がっている。
ヴィンテージ感を活かしながらも、洗練された仕上がりになっているのは、彼の細やかなプロデュースワークの賜物だ。
まとめ:ヴィンテージな味わいとモダンな洗練が融合した傑作!
『PROWLER』は 70年代のハードロック愛好家 から 現代のAORファン まで幅広く楽しめる一枚だ。
ロバート・マジドのメロディックセンス、ビヨーン・ストリッドの圧巻のボーカル、エリック・モーディンのプロダクションが見事に融合したこのアルバムを、ぜひチェックしてほしい!
参考音源