1984年10月25日発売
Track listing
- T-O-K-Y-O
- Midnight Flight
- Radio Magic
- Family
- Zawameku Tokieto
- Ushinawareta 7224
- Money
- Tada Kanashiku
- ありがとう君に (LONG VERSION)※2010年盤のみ
- EARTHSHAKER (REMIX VERSION)※2010年盤のみ
Personnel
- 西田昌史(ボーカル)
- 石原愼一郎(ギター)
- 甲斐貴之(ベース)
- 工藤義弘(ドラム)
40年の時を超えて輝き続ける、EARTHSHAKERの金字塔『MIDNIGHT FLIGHT』レビュー
1984年10月25日にリリースされたEARTHSHAKERの3rdアルバム『MIDNIGHT FLIGHT』は、メロディアス・ハードロックの頂点とも言える作品として、40年経った今でも多くのファンを魅了しています。このアルバムは、日本のハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)の歴史を語る上で欠かせない金字塔であり、その普遍的な魅力が輝きを失うことはありません。
時代を切り拓く魅惑のサウンド
『MIDNIGHT FLIGHT』が放つ音楽の魅力は、ハードロック/ヘヴィメタルの枠を超え、幅広いリスナーを虜にするキャッチーなメロディと哀愁に満ちた叙情的なサウンドです。アルバムに収録された楽曲は、それぞれが個性豊かな名曲揃いです:
- 「T-O-K-Y-O」: 哀愁が滲むハードロックナンバーで、アルバムの幕開けを飾ります。
- 「Midnight Flight」: キャッチーなポップ要素と哀愁のバランスが秀逸な、アルバムのタイトル曲。
- 「Radio Magic」: POPとHR/HMの融合を極めた、EARTHSHAKERを象徴する代表曲。
- 「Family」: ミュージックビデオが制作され、一般層にも強くアピールした楽曲。
- 「ざわめく時へと」: 美しいメロディが聴く者の心を捉える叙情的な楽曲。
- 「失われた 7224」: ユニークなビート感が印象的な一曲。
- 「Money」: リリース当時には埋もれがちな印象もあるが、今なお注目に値する楽曲。
- 「ただ悲しく」: 哀愁漂う永遠の名バラード。
アメリカでのレコーディングが生んだクオリティ
本作の制作は、当時としては珍しいアメリカでのレコーディングにより実現しました。この試みが、サウンドプロダクションの完成度を格段に高め、日本のロック界に新しい基準をもたらしました。その緻密で高品質なサウンドは、今でも鮮烈な印象を与え続けています。
多様なリスナー層から愛される理由
『MIDNIGHT FLIGHT』は、HR/HMファンだけでなく、HOUND DOGやARB、さらにはLAUGHIN' NOSEといった異なるジャンルのファンにも絶大な支持を受けました。この幅広い支持層が、当時の音楽シーンにおいて本作の存在感を際立たせています。
まとめ: 時を超えた永遠の輝き
『MIDNIGHT FLIGHT』は、EARTHSHAKERの代表作であると同時に、日本のメロディアス・ハードロック史においても重要なポジションを占める名盤です。その哀愁に満ちたメロディと洗練されたサウンドは、リリースから40年経った今でも色褪せることなく、多くのリスナーの心を揺さぶり続けています。

