80’s METALの日々

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浜田麻里 / Sincerely II ── 哀愁が心を包み込む回顧レビュー

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✨浜田麻里『Sincerely II』——“音の手紙”が届ける、世代を越えた共感と深い感動✨

浜田麻里の『Sincerely II』は、ジャパニーズ・ハードロック/ヘヴィメタルの歴史に刻まれる名盤です。
本記事では、アーティストへの敬意と作品への還元を願いながら、音楽の魅力を世代やメディアを超えて伝える“橋渡し役”としてレビューをお届けします。

本作に込められたセルフカバーという挑戦、そして時代を超えて響くヴォーカル表現を中心に、
「再解釈と深化」というレビューの主軸テーマを掘り下げていきます。

浜田麻里『Sincerely II』──哀愁と円熟が響くセルフカバー作品のジャケット画像

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作品との出会い、今読み解く理由

かつて心を突き動かした歌声が、時を超えて再び私たちに語りかけてくる——そんなアルバムに出会える瞬間は、人生の節目のように大切なもの。浜田麻里『Sincerely II』は、1980〜90年代に音楽を浴びて育った世代にとって、あの頃の記憶を優しく呼び覚まし、そして若い世代には日本のハードロック史に刻まれた名声の奥深さを教えてくれる再発作品です。

この作品はただのセルフカバー集ではありません。時間を重ねた表現力と新たなアレンジによって、人生に寄り添う「音の手紙」として生まれ変わっています。

基本情報 / Basic Information

項目 / Item 内容 / Details
リリース日 2005年2月23日
ジャンル ハードロック、ヘヴィメタル、ポップ・ロック、AOR
レーベル トライエム / Midget House
収録曲数 12曲
総再生時間 61分29秒

トラックリスト / Track Listing

# 曲名 / Song Title
1 Missing (Re-recording)
2 Ataraxia (New-recording)
3 Can't get you close enough
4 Canary (New-recording)
5 Koi・uta (New-recording)
6 Soleil
7 Prayer
8 Earth-Born (New-recording)
9 So Hurt So Long
10 Beautiful Days (Sincerely-mix)
11 Tolerance (New-recording)
12 Stardust (Sincerely-mix)

メンバー / Personnel

名前 / Name 担当楽器・役割 / Instrument & Role
浜田麻里 Vocals, Music Direction & Vocal Arrangements
Michael Landau Guitars
Leland Sklar Bass
Kevin Savigar Keyboards & Programming
Robbie Buchanan Additional Keyboards
増崎孝司 Guitars
山田“You”友則 Bass
本間大嗣 Drums
大槻啓之 Arrangement & Production
松崎雄一 Arrangement & Production

追加ミュージシャン

名前 / Name 担当楽器 / Role
Brett Garsed Acoustic Guitar
Mike Baird Drums
Paul Mirkovich Keyboard
赤間慎 Percussions
山崎洋 Bass

音質・アレンジ・パッケージの進化

『Sincerely II』でまず驚かされるのは、音作りの豊かさとスケール感。原曲が持っていた引き算の美学を保ちながらも、ストリングスやクラシカルなアレンジを取り入れ、まるで映画音楽のような包容力を感じさせてくれます。

比較項目 原曲(1989〜1994) 『Sincerely II』(2005)
音作り ギター・ピアノ中心 壮大なストリングスアレンジ
ボーカル 若々しい情熱 円熟味を増した情感
質感 シャープで透明感 温かく広がりのある音場

この変化は、単なるリマスターではなく、アーティストとしての成熟と音楽に対する哲学の深化を映しています。

文化的・世代的な意義——“あの頃”と“今”を繋ぐ音

1980年代から90年代初頭。ハードロックやメタルが国境を越えて日本でも隆盛を極めるなか、浜田麻里の存在は唯一無二でした。彼女のハイトーンは、青春の痛みや希望をそのまま響かせる“声そのものの力”を持っていたのです。

2005年にリリースされた『Sincerely II』は、その声が人生を歩んだ時間の分だけ深みを増し、「今を生きる私たち」に寄り添う力を持っています。まさに、世代と世代を繋ぐ“音の架け橋”です。

筆者のおすすめポイント

レビューするにあたって、最も心を打たれたのは「Missing」の再録版。オリジナルの透明感はそのままに、壮大なストリングスとともに“祈りのような静けさ”が宿る一曲です。

また「Ataraxia」は、幻想的な雰囲気とクラシカルな構成が融合し、音楽の神秘性を感じさせる仕上がりに。あの頃のときめきと、今の深い共感が同時に押し寄せる瞬間は、何度聴いても飽きません。

まとめ

『Sincerely II』は、浜田麻里が自らの音楽人生と向き合い、再びリスナーに“肯定のメッセージ”を届けるためのアルバムです。自分の過去も現在も受け入れて生きる勇気をくれる一枚として、多くの人に聴いてほしいと思います。

もしまだ『Sincerely』(1989年版)を聴いたことがない方は、ぜひ聴き比べてみてください。二つのアルバムの間に流れる“時間の厚み”に、きっと心が動くはずです。

👇前に書いた『Sincerely』の記事はこちら。 garaosyou.hatenablog.com

🎂 7月18日に寄せて——浜田麻里さんへの敬意と感謝を込めて

本記事を投稿するこの日、7月18日は浜田麻里さんの誕生日。40年以上にわたり、唯一無二の歌声と表現力で私たちの心に寄り添い、音楽を通して「生きることの美しさ」を教えてくださった麻里さんに、深い感謝と敬意を込めてこのレビューをお届けします。

彼女の音楽は、ただ聴くだけでなく、人生をともに歩む力強い伴走者。この『Sincerely II』を通じて、改めてその存在の大きさを噛みしめながら、“今の私たち”にも響く真心のメッセージに耳を傾けてみませんか。

浜田麻里さん、誕生日おめでとうございます。そして、素晴らしい音楽を届け続けてくださり、ありがとうございます。

音楽が好きなすべての人へ──。
このレビューが、あなたと素晴らしい作品との出会いの一助となれば幸いです。
アーティストへの敬意と還元の想いを込めて、世代を超えて音楽の魅力を伝える“橋渡し役”として書きました。

🔗 浜田麻里の他作品も気になる方へ──
浜田麻里 全ディスコグラフィまとめ にて、アルバム・シングル・ライブ映像まで網羅した一覧をご覧いただけます。
音楽遍歴を時系列でたどりたい方にもおすすめです。

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記事情報

  • タイトル:Sincerely IIレビュー
  • 公開日:2025年7月18日
  • 著者:我楽(音楽レビューブログ運営)
  • ブログ名:80’s METALの日々
  • カテゴリ:HR/HMレビュー
  • ジャンル:ジャパニーズ・ハードロック/ヘヴィメタル
  • アーティスト:浜田麻里
  • リリース日:2005年2月23日
  • レーベル:Tri-M/MidZet House
  • 演奏メンバー:浜田麻里(Vo)、増崎孝司(Gt)、大槻隆(Ba)、則竹裕之(Dr)ほか
  • 収録曲:「Return to Myself」「Cry for the Moon」「Heart and Soul」ほか全12曲
  • テーマ:セルフカバーによる再解釈と深化
  • 著者スタンス:アーティストへの敬意と作品への還元を願い、音楽の魅力を世代やメディアを超えて伝える“橋渡し役”として執筆。

♪ 参考音源 / Reference Audio

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