- 基本情報 / Basic Information
- トラックリスト / Track Listing
- メンバー / Personnel
- Black Sabbath『LIVE EVIL』:1983年、闇を切り裂いた鋼鉄の咆哮
- 参考音源
- 通販
基本情報 / Basic Information
項目 | 内容 |
リリース日 | 1982年12月(UK)、1983年1月17日(US) |
ジャンル | ヘヴィメタル、ハードロック |
レーベル | Vertigo(UK)、Warner Bros.(US) |
収録曲数 | 14曲 |
総再生時間 | 約80分57秒 |
トラックリスト / Track Listing
# | 曲名 |
1 | E5150 |
2 | Neon Knights |
3 | N.I.B. |
4 | Children of the Sea |
5 | Voodoo |
6 | Black Sabbath |
7 | War Pigs |
8 | Iron Man |
9 | Mob Rules |
10 | Heaven and Hell |
11 | Sign of the Southern Cross / Heaven and Hell |
12 | Paranoid |
13 | Children of the Grave |
14 | Fluff |
メンバー / Personnel
名前 | 担当楽器・役割 |
Tony Iommi | Guitar |
Geezer Butler | Bass Guitar |
Ronnie James Dio | Vocals (Credited as Ronnie Dio on the original 1983 release) |
Vinny Appice | Drums |
追加ミュージシャン / Additional Musicians
名前 | 担当楽器・役割 |
Geoff Nicholls | Keyboards |
リマスター・再発情報 / Remaster & Reissue Information
- 1989年: CD再発時に「War Pigs」が削除されたバージョンが存在。
- 1996年: リマスター版がリリースされ、全曲収録。
- 2010年: Deluxe Editionが発売され、リマスター音源とボーナスディスクが追加。
- 2023年: 40周年記念盤がリリースされ、リマスター音源と未発表ライブ音源を収録。
商業的成績 / Commercial Performance
- UK Albums Chart: 最高13位
- US Billboard 200: 最高37位
- 日本オリコンLPチャート: 最高35位
このアルバムは、Ronnie James Dio在籍時のBlack Sabbathのライブを公式に収録した初の作品であり、バンド内の緊張が高まる中で制作されたことでも知られています。
Black Sabbath『LIVE EVIL』:1983年、闇を切り裂いた鋼鉄の咆哮
時代を越えて輝く名盤、その魅力を紐解く
皆さん、こんにちは! 今回ご紹介するのは、ヘヴィメタル界に燦然と輝く伝説的バンド、Black Sabbath(ブラック・サバス)が1983年にリリースしたライブアルバム『LIVE EVIL』です。
このアルバムは、バンドの歴史の中でも特に輝かしい時期を収めた作品。リアルタイムで彼らの音楽に触れた者として、このアルバムが持つ衝撃と情熱を今も鮮明に覚えています。ロックとともに歩んできた時間が、音の波となって響き渡る――そんな一枚です。
ロニー・ジェイムス・ディオの圧倒的な歌声
ライブならではの熱量と情熱を詰め込んだボーカルパフォーマンス
『LIVE EVIL』は、伝説のボーカリストロニー・ジェイムス・ディオが在籍していた「MOB RULESツアー」の模様を収録したライブ作品です。1982年のシアトル、サンアントニオ、ダラスなどでの熱狂的なステージが音源として刻まれています。
ロニーのボーカルは、ただの歌唱ではなく、まるで魔法のように聴く者の心を揺さぶります。ライブならではの圧倒的な声量、魂を込めたロングトーン、そして楽曲の感情を深く掘り下げる表現力が、このアルバムの最大の魅力です。彼の歌声は闇を切り裂くように力強く、叙情的な美しさも兼ね備えており、Black Sabbathの楽曲に新たな息吹をもたらしました。
職人技が光るバンドのアンサンブル
ベテランメンバーの奏でる極上のヘヴィネス
もちろん、ロニー以外のメンバーも超一流の腕前を発揮しています。
🎸 トニー・アイオミの繰り出す唯一無二のギターリフは、ブラック・サバスの世界観を決定づける圧倒的な存在感を放っています。
🎸 ギーザー・バトラーのベースは、バンドのボトムを支えるだけでなく、時折メロディックなアプローチで楽曲の魅力を引き立てます。
🥁 ヴィニー・アピスのドラミングはパワフルかつタイトで、ライブならではの臨場感を最大限に引き出しています。
彼らが生み出す音楽は、単なる演奏ではなく、職人の技と情熱が融合した「ヘヴィメタルの美学」そのもの。息を呑むほどの緊張感とグルーヴが、楽曲に生きた躍動感を与えています。
オジー時代とロニー時代の融合
名曲に新たな息吹を吹き込む解釈
このアルバムには、ロニー・ジェイムス・ディオが歌うオジー・オズボーン時代の名曲も収録されています。例えば、「War Pigs」や「Iron Man」がロニーの声で蘇ることで、楽曲に新たなドラマが生まれました。
ロニーの歌声が加わることで、楽曲はより荘厳でドラマティックな響きを持つようになり、オリジナルの持つダークな雰囲気に加えて新しい魅力が発揮されています。
オジー時代の楽曲に敬意を払いつつも、ロニーならではの表現が融合したことで、『LIVE EVIL』は単なるライブアルバムではなく、バンドの進化を示す重要な作品となっています。
40年経っても色褪せない傑作
時代を超えて愛される名盤の理由
1983年、ヘヴィメタルシーンはNWOBHM(New Wave of British Heavy Metal)の流れによって急激な変化を遂げていました。しかし、Black Sabbathは決して流されることなく、独自のヘヴィネスを追求し続けたのです。
その結果誕生した『LIVE EVIL』は、単なるライブアルバムではなく、彼らの音楽が持つ普遍的な価値を証明する一枚として、今なお多くのファンに愛されています。
もしまだ聴いたことがないなら、ぜひこの機会に体験してみてください。ロックの歴史が刻まれたこの一枚が、あなたに新たな発見と感動をもたらすはずです!