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SARGANT FURY / Turn the Page ── 哀愁が胸を揺さぶる名盤再考レビュー【感想・作品解説】

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SARGANT FURY『Turn the Page』──哀愁が胸を揺さぶる“最後の輝き”


このアルバムを聴いて最初に広がったのは「哀愁」と「歌心」でした。1995年にリリースされたSARGANT FURYの3rdアルバム『Turn the Page』は、彼らにとってラストアルバム。ハードロックの枠を超え、ポップスやソウルの質感まで柔軟に取り込むその音楽性は、今も新鮮で、時代を越えて心に沁み込んできます。Andrew Mc Dermottのソウルフルなヴォーカルがバンド全体の演奏に支えられ、曲ごとに表情を変えながら物語のように進んでいく一枚です。




SARGANT FURY『Turn the Page』ジャケット画像


この一枚が、あなたの記憶の扉をそっと開ける鍵になるかもしれません。

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Basic information


項目 内容
タイトル Turn the Page
リリース 1995年
ジャンル メロディック・ハードロック / AOR要素
収録曲数 12曲
レーベル Intercord Records
備考 3rdにしてラストアルバム

Track listing


# 曲名
1Turn The Page
2Best I Can
3Crack In The Mirror
4Time
5K.Y.Jelly
6No Other Way
7Maniac
8Without You
9Main Attraction
10Can't Get Enough
11Lucky Day
12From A Distance

Personnel


名前 担当
Andrew Mc DermottVocals
Olaf GrosserGuitars
Kai SteffenGuitars
Carsten RebentischBass
Heiko HeikeDrums

アルバムの魅力──幅広さと歌心が共存する一枚


このアルバムの一番の魅力は、良い意味でハードロックにこだわっていないこと。前作でのABBAカバーに続き、本作では映画『フラッシュダンス』でおなじみの「Maniac」をロック的に再構築。軽快なビートとツインギターの爽快感が絡みあい、原曲のダンス感覚を残しつつもしっかりとバンドの色に染め上げています。


曲ごとのキャラクターが際立ち、聴き進めるごとにアルバム全体の表情が変わっていく構成も秀逸。Mc Dermottの歌唱力を“頼りすぎる”のではなく、“活かす”方向に練られたアレンジが光り、耳に残るメロディと余韻が心地よく続きます。

特に印象的なポイント

  • ギター:90年代らしいソリッドで透明度の高い音像
  • リズム隊:タイトでありながら、楽曲に応じてAOR寄りの柔らかさも演出
  • 成熟度:一曲一曲が「味わい」と「幅」を両立し、バンドの成熟が伝わる

90年代メタル氷河期に生まれた“メロディの宝石”


1995年という時代は、メロディック・ハードロックにとって厳しい環境。グランジやオルタナティヴの波が押し寄せ、派手なギターと伸びやかなメロディは徐々に姿を潜めていきました。そんな中で『Turn the Page』は、メロディを愛する者だけが持ち得る誠実さと美学を刻み込んだ作品。流行に流されず、自分たちの信じる音を貫いた孤高の一枚です。

個人的ハイライト曲

  • Turn The Page:洗練されたフックが光る、名刺代わりのタイトルチューン
  • Best I Can:Mc Dermottのソウルフルな歌声が最も映えるメロディアスな名曲
  • Maniac:ロックバンドがここまで気持ちよく“跳ねる”のは痛快。カバーとしての完成度も高い

バンドのその後と余韻


『Turn the Page』を最後に、SARGANT FURYは活動を終えました。ヴォーカルのAndrew Mc Dermottはその後、Thresholdなどプログレッシブ・メタルの世界でも活躍。ここに刻まれた“ソウルフルな歌心”は、彼のキャリアの中でも特に温かい光を放つ瞬間です。

90年代メタル氷河期に生まれた“メロディの宝石”


1995年という時代は、メロディック・ハードロックにとって厳しい環境。グランジやオルタナティヴの波が押し寄せ、派手なギターと伸びやかなメロディは徐々に姿を潜めていきました。そんな中で『Turn the Page』は、メロディを愛する者だけが持ち得る誠実さと美学を刻み込んだ作品。流行に流されず、自分たちの信じる音を貫いた孤高の一枚です。

関連アルバム紹介──90年代メロディック・ロックの文脈で

バンドのその後と余韻


『Turn the Page』を最後に、SARGANT FURYは活動を終えました。ヴォーカルのAndrew Mc Dermottはその後、Thresholdなどプログレッシブ・メタルの世界でも活躍。ここに刻まれた“ソウルフルな歌心”は、彼のキャリアの中でも特に温かい光を放つ瞬間です。

今聴く意味──世代を超えるメロディ


90年代をリアルタイムで過ごした世代には当時の空気が蘇り、若い世代には「メロディが豊かで歌が前面に出るロック」の発見があるはず。ハードロックの力強さとポップス的な親しみやすさを兼ね備えたこのアルバムは、時代を超えて心に届き続けます。

総評


『Turn the Page』は、90年代中盤の厳しい時代でも静かに輝き続ける名盤。曲の幅広さ、ヴォーカルの魅力、そして洗練された音像──今聴いても格別の味わいがあります。ストリーミングや中古市場で見かけたら、ぜひ耳を傾けてみてください。ページをめくるように、一曲ごとに新しい表情が現れ、普遍のメロディがあなたを包み込むはずです。


 参考音源


映画『フラッシュダンス』のカバー「Maniac」などを含む映像をチェックできます。


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記事情報

タイトル
SARGANT FURY / Turn the Page ── 哀愁が胸を揺さぶる名盤再考レビュー【感想・作品解説】
公開日
2009年7月6日
著者
我楽(音楽レビューブログ運営)
ブログ名
80’s METALの日々
カテゴリ
アルバムレビュー
ジャンル
メロディック・ハードロック / AOR要素
アーティスト
SARGANT FURY
リリース日
1995年(UK/日本共通)
レーベル
Intercord Records
演奏メンバー
Andrew Mc Dermott (Vo), Olaf Grosser (G), Kai Steffen (G), Carsten Rebentisch (B), Heiko Heike (Ds)
収録曲
Turn The Page, Best I Can, Maniac ほか全12曲
テーマ
90年代メタル氷河期における“メロディの誠実さ”と“歌心”を再考するレビュー
著者スタンス
アーティストへの敬意と作品への還元を願い、音楽の魅力を世代やメディアを超えて伝える“橋渡し役”として執筆。