AXXIS『Retrolution』レビュー｜円熟のメロディアス・ハードロックが炸裂！

アーティスト:Axxis
Phonotraxx Publishing

基本情報
Track listing
Personnel
- Additional musicians
AXXIS『Retrolution』レビュー
参考音源
通販

基本情報

項目	内容
リリース日	2017年2月24日
ジャンル	ハードロック、ヘヴィメタル
レーベル	Phonotraxx Publishing
収録曲数	14曲
総再生時間	約48分

Track listing

#	曲名	時間
1	Burn! Burn! Burn!	3:02
2	All My Friends Are Liars	3:55
3	Dream Chaser	3:19
4	Burn Down Your House	3:59
5	Rock The Night	3:29
6	The World Is Mine	3:48
7	Do It Better	3:27
8	Queen Of The Wind	3:46
9	Seven Devils	2:34
10	This Is My Day	3:11
11	Somebody Died At The Party	3:19
12	Heavy Metal Brother	3:14
13	Welcome To My Nightmare	3:54
14	Demons Dare To Stay (Bonus Track)	3:33

Personnel

名前	担当楽器・役割
Bernhard Weiß	ボーカル、ミキシング、プロデュース
Harry Oellers	キーボード、ベース（トラック2, 7, 9, 10）、リズムギター（トラック2, 7, 9, 10）、カバーアートアイデア
Stefan Weber	リードギター
Rob Schomaker	ベース
Dirk Brand	ドラムス

Additional musicians

名前	担当楽器・役割
Jürgen Lusky	マスタリング
Mel & Francie	バッキングボーカル（トラック9）

AXXIS『Retrolution』レビュー

🔥 AXXIS流メロディアス・ハードロックの集大成！

AXXIS――1980年代後半からドイツのメロディアス・ハードロックシーンを牽引してきた彼らは、キャリア30年以上を経てもなお進化を続けている。今回紹介する2017年のアルバム『Retrolution』は、そんなAXXISの円熟味とエネルギーを存分に味わえる作品だ。

🎸 YouTubeでの再会が導いた、新たなAXXIS体験

長年ハードロック・ヘヴィメタルを聴いてきた筆者にとって、AXXISは過去に夢中になったバンドの一つだった。しかし、90年代後半以降、新作を追えていない「空白期間」があり、彼らの現在の動向を知らずにいた。そんな中、偶然YouTubeでAXXISのライブ映像を目にし、彼らが今も精力的に活動を続けていることを知った。それが本作『Retrolution』へとつながるきっかけとなったのだ。

🔥 "AXXISらしさ"が光る珠玉のメロディ

『Retrolution』を聴いて最初に感じたのは、1990年代の名作『AXXIS II』に通じるメロディの輝きだ。疾走感あふれるリフ、そしてキャッチーなフック――AXXISの魅力は今も変わらない。

ヴォーカルの Bernhard Weiß の歌声はさらに洗練され、以前ほどハイトーンを多用せず、楽曲の感情表現に合わせて緩急をつけている。その結果、より深みのあるパフォーマンスに仕上がっており、ベテランバンドならではの円熟味を感じさせる。

また、ジャーマンメタル特有の剛直な様式美は控えめで、むしろ 「メロディアスなハードロック」 という表現がしっくりくる仕上がりだ。AXXISの長年の活動の中で培われた、唯一無二のオリジナリティが際立っている。

🔥 アルバムのハイライト

🎶 「Burn! Burn! Burn!」 – パワフルなオープニングナンバー！AXXISらしい疾走感が炸裂。
🎶 「Rock The Night」 – 確かなグルーヴが心地よい、ライブ映えする楽曲。
🎶 「Somebody Died At The Party」 – 独特のストーリー性を感じさせるミステリアスな楽曲。
🎶 「Heavy Metal Brother」 – AXIS流ヘヴィメタル賛歌！ファン必聴の一曲。

本作は、AXXISの過去の作品を彷彿とさせつつ、新たな魅力も盛り込まれた意欲作だ。特に、キャッチーなメロディとバラエティ豊かな楽曲群は、初めてAXXISを聴く人にも親しみやすいだろう。