「あの頃、世界はもっと熱くて、音はもっと鋭かった」——聖飢魔Ⅱ『BIG TIME CHANGES』をもう一度聴いてみよう
街角のCD屋、カセットを擦り切れるほど聴いた日々——覚えていますか?
あの時代、音楽はただの娯楽じゃなくて、生き方そのものだったような気がします。
そんな時代の中で、地球に“悪魔”が舞い降りました。
1987年——聖飢魔Ⅱが放ったアルバム『BIG TIME CHANGES』は、まさにその瞬間を封じ込めた記録です。
今回は、当時リアルタイムで聴いていた僕が、世代を超えてこの作品が響く理由を、心からお伝えしたいと思います。
『BIG TIME CHANGES』の基本情報と、知っておきたい“背景”
| 項目 / Item | 内容 / Details |
|---|---|
| リリース日 | 1987年11月21日 |
| ジャンル | ロック、ハードロック、ヘヴィメタル |
| レーベル | CBS・ソニー / FITZBEAT |
| 収録曲数 | 10曲 |
| 総再生時間 | 44分42秒 |
トラックリスト(1曲ごとに景色が見える)
| # | 曲名 |
|---|---|
| 1 | ROCK'N'ROLL PRISONER |
| 2 | EARTH EATER |
| 3 | 1999 SECRET OBJECT |
| 4 | FROG NIGHT |
| 5 | 破れぬ夢の中で |
| 6 | BIG TIME CHANGES |
| 7 | NEVER ENDING DARKNESS |
| 8 | THE FINAL APOCALYPSE |
| 9 | CREEPING TWILIGHT |
| 10 | ANGEL SMILE |
メンバー紹介(この5人が“黄金期”)
| 名前 | 担当 |
|---|---|
| デーモン小暮閣下 | Vocals |
| エース清水長官 | Guitar, Chorus |
| Sgt.ルーク篁III世参謀 | Guitar, Chorus |
| ゼノン石川和尚 | Bass, Chorus |
| ライデン湯沢殿下 | Drums, Chorus |
ちなみに、Sgt.ルーク参謀の加入作が本作。最後の“悪魔事異動”として語り継がれています。
音の広がり、変化のサイン——リマスターで蘇る“進化”
あの頃は、CDもようやく普及し始めた時代。『BIG TIME CHANGES』もLP、CT、CDで同時展開され、音質の違いにワクワクしたのを覚えています。
2013年にはBlu-spec CD2でリマスター再発(MHCL-30046)。
空間の広がりと音の分離感が劇的に向上し、特にバラードやツインギターの調和が際立ちました。
今だからこそ、この“細部の進化”を味わってほしい。ヘッドホンで聴くと、まるでスタジオの中にいるような感覚になりますよ。
あの時代に息づいていた“熱”——背景と文化的意義
1987年、日本はバブルの入口。
音楽番組はゴールデン枠にあり、バンドブームはピークへ。
そんな中、“悪魔”を名乗りながらもメタルとポップの境界を越えてきたのが聖飢魔Ⅱでした。
「奇抜なだけでしょ?」——そう言われることもあったけど、
聴いてみたら“ちゃんとすごい”。だからみんな虜になったんです。
このアルバムでは、それまでのヘヴィさに加えて、メロディアスで心に寄り添う要素が加わっています。
特に「白い奇蹟」「BIG TIME CHANGES」のような曲に表れていて、当時の“揺れる時代”と、僕たちリスナーの心を重ね合わせてくれた気がするんです。
僕のおすすめ3選——この3曲から聴いてみてほしい
ここからは、僕自身の記憶も交えた、心から推したい3曲をご紹介します。
「BIG TIME CHANGES」
タイトル曲にして、このアルバムの“魂”。
ミドルテンポで渋く刻むリフ、そこに乗る希望と覚悟が入り混じった歌詞。今聴いても鳥肌が立ちます。
「白い奇蹟」
どんなに時代が変わっても、このバラードの美しさは不変。
聖飢魔Ⅱってここまで表現できるんだ、と感動した記憶がよみがえります。
「ROCK'N'ROLL PRISONER」
オープニングから“これは只者じゃないぞ”と感じさせてくれる一曲。
緻密なアンサンブルの中に、ライブバンドとしての勢いが光っています。
このアルバムが、時代を“超えてきた”理由
『BIG TIME CHANGES』はただの音楽作品ではありません。
時代の渦中にいた若者の不安や希望を、音に変えてくれたアルバムなんです。
そして今、また新たな世代がこの作品に出会いはじめています。
Spotifyで、YouTubeで、あるいは親のCDラックの中で。
もしあなたが今、何か変化の中にいるなら——
このアルバムは、きっと寄り添ってくれるはずです。


