基本情報
項目 | 内容 |
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リリース日 | 1987年9月5日 |
ジャンル | ハードロック、ヘヴィメタル |
レーベル | 東芝EMI(イーストワールド) |
収録曲数 | 10曲 |
総再生時間 | 46分35秒 |
Track listing
# | 曲名 |
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1 | Don't Tell Me Lies |
2 | Somewhere In The Night |
3 | The Girl In Red |
4 | Break Out |
5 | Cry No More |
6 | Same Town |
7 | Born To Die |
8 | Waited For A Lifetime |
9 | Don't Leave Me Now |
10 | War Man |
Personnel
名前 | 担当楽器・役割 |
---|---|
人見 元基 | ボーカル |
山本 恭司 | ギター |
Neil Murray | ベース |
厚見 玲衣 | キーボード |
新美 俊宏 | ドラムス |
Additional musicians
名前 | 担当楽器・役割 |
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ジョン・ウェットン | ボーカル(「Don't Leave Me Now」) |
ジョン・ピアソン | 作詞(複数曲) |
日本と英国の魂が融合した奇跡!VOW WOWの傑作『V』徹底レビュー
日本のHR/HMシーンを語る上で欠かせない存在、VOW WOW。その中でも、元ホワイトスネイクのベーシスト、ニール・マーレイを迎えて制作された4枚目のアルバム『V』は、まさに彼らのキャリアにおける金字塔!本記事では、この不朽の名盤の魅力を徹底的に掘り下げます。
日本屈指のボーカリスト・人見元基と英国ロックの巨星・ニール・マーレイが生み出した奇跡
VOW WOWは、人見元基の卓越した歌唱力を軸に、日本のロックシーンに確固たる足跡を残したバンド。そこにホワイトスネイクの名ベーシスト、ニール・マーレイが加入したことで、『V』は単なる日本のHR/HM作品の枠を超え、国際的なスケール感を持つアルバムへと昇華しました。
ニールの存在は、サウンド面だけでなく、楽曲の雰囲気にも大きな影響を与えています。従来のVOW WOWの完成度の高い楽曲に、ブリティッシュロック特有の深みと重厚感が加わり、メロディアスでありながら骨太なサウンドが炸裂。これはまさに、日本と英国のロック魂が融合した奇跡と言えるでしょう。
AORの枠を超えたブリティッシュロックの進化形!
本作は、洗練されたメロディと楽曲の完成度の高さからAOR的な要素があると評されることもあります。しかし、ニール・マーレイのブルースロックやハードロックのルーツがVOW WOWのポテンシャルを引き出したことで、よりブリティッシュロック色が濃厚になった作品に仕上がっています。
さらに驚くべきことに、本作ではニール・マーレイが多数の作詞を担当。これまで寡作な印象があった彼の意欲的な関わりは、VOW WOWとの強い結びつきを感じさせ、アルバム全体に新たな息吹を吹き込んでいます。
アルバム全体を彩る名曲の数々【収録曲順レビュー】
本作には、疾走感あふれるロックナンバーから感動的なバラードまで、幅広い楽曲が収録されています。
- Don't Tell Me Lies
力強いギターリフと人見元基の圧巻のボーカルが炸裂するオープニングナンバー。アルバムへの期待感を一気に高めてくれる一曲! - Somewhere In The Night
スピード感とハードなエッジが絶妙に絡み合う楽曲。ドライブのお供にも最適で、聴く者のテンションを高める疾走感が魅力。 - The Girl In Red
メロディアスなギターが切なく響く、憂いを帯びたナンバー。人見元基の表現力豊かなボーカルが胸を打つ。 - Break Out
シャウトと力強いリフが炸裂する、ライブでも盛り上がること間違いなしのアップテンポな楽曲。 - Cry No More
涙腺崩壊必至のバラード。人見元基の持つ圧倒的な歌唱力が、この美しいメロディをさらに際立たせている。 - Same Town
ミドルテンポの落ち着いた楽曲。歌詞の内容に耳を傾けながら聴きたい一曲。 - Born To Die
ヘヴィなギターと力強いリズムセクションが炸裂するハードロックナンバー。骨太なVOW WOWサウンドを堪能できる。 - Waited For A Lifetime
印象的なピアノのイントロが心を掴むミディアムテンポの楽曲。ドラマティックな展開が胸を打つ。 - Don't Leave Me Now
元エイジアのジョン・ウェットンが参加した楽曲。ブリヂストンの「POTENZA」CMソングとしても有名で、イギリスのチャートで87位にランクインした名曲。 - War Man
力強いコーラスと壮大なスケール感が魅力のラストナンバー。キーボードとギターソロの掛け合いが圧巻!
VOW WOWの最高傑作の一つ!今こそ聴くべき『V』の魅力
『V』は、日本のHR/HMファンのみならず、洋楽志向のロックファンにも響く名盤です。ニール・マーレイが加わることで生まれたインターナショナルなサウンドは、今なお色褪せることなく、私たちの心を揺さぶります。
このアルバムの持つ魅力を存分に味わいながら、VOW WOWの音楽の深みに浸ってみてはいかがでしょうか?