世界基準の音楽性と日本的叙情が交差する奇跡──VOW WOW『Ⅲ』は、記憶と魂を震わせながら、時代を超えて輝き続ける“威風堂々”の金字塔である。
- 基本情報 / Basic Information
- トラックリスト / Track Listing
- メンバー / Personnel
- 【時代を先取りした衝撃】VOW WOWの最高傑作『Ⅲ』を徹底レビュー! 伝説の96点獲得も納得の完成度
- 記事情報
基本情報 / Basic Information
項目 | 内容 |
リリース日 | 1986年1月22日 |
---|---|
ジャンル | ハードロック、ヘヴィメタル |
レーベル | 東芝EMI(イーストワールド) |
収録曲数 | 10曲 |
総再生時間 | 43分14秒 |
トラックリスト / Track Listing
# | 曲名 | 作詞 | 作曲 |
1 | Go Insane | Jonah Pashby | 山本恭司 |
2 | Shot in the Dark | Jonah Pashby | 厚見玲衣 |
3 | Running Wild | Jonah Pashby | 山本恭司 |
4 | Shock Waves | Jonah Pashby | 厚見玲衣 |
5 | Doncha Wanna Cum (Hangar 15) | Jonah Pashby | 山本恭司 |
6 | Nightless City | Jonah Pashby | 山本恭司 |
7 | Signs of the Times | Jonah Pashby | 厚見玲衣 |
8 | Stay Close Tonight | Jonah Pashby | 山本恭司 |
9 | You Got It Made | Jonah Pashby | 山本恭司 |
10 | Pains of Love | Jonah Pashby | 山本恭司 |
メンバー / Personnel
名前 | 担当楽器・役割 |
山本恭司 | ギター |
厚見玲衣 | キーボード |
人見元基 | ボーカル |
新美俊宏 | ドラム |
佐野賢二 | ベース |
追加ミュージシャン / Additional Musicians
名前 | 担当楽器・役割 |
Tony Platt | プロデューサー、エンジニア |
Chris Dunn | アシスタントエンジニア |
Shigeru Nakazato | アシスタントエンジニア |
【時代を先取りした衝撃】VOW WOWの最高傑作『Ⅲ』を徹底レビュー! 伝説の96点獲得も納得の完成度
日本のハードロック/ヘヴィメタル界において圧倒的な存在感を放っていたVOW WOW。その中でも特に評価が高く、後世に語り継がれる名盤が1987年リリースの『Ⅲ』です。本記事では、その歴史的作品の魅力を徹底的に掘り下げていきます。
世界基準のサウンドを確立!トニー・プラットのプロデュースワーク
本作の最大の特徴のひとつが、トニー・プラットのプロデュース。彼はAC/DCなどを手掛けた名プロデューサーであり、その技術によってVOW WOWのサウンドは劇的に洗練されました。結果として、世界的なロックシーンでも通用するハイクオリティな作品へと昇華されたのです。
音楽誌も絶賛──驚異の96点が示す完成度
当時、日本の音楽雑誌「B誌」の編集長K.S氏が本作に96点という高評価をつけたことは、まさにその完成度の高さを証明するものでした。これは単なる国内評価ではなく、グローバルな視点からも本作が傑作であることを裏付けています。
メンバーの才能が爆発! 各楽曲レビュー
『Ⅲ』では、各メンバーの個性が存分に発揮されています。
- 「Go Insane」:圧倒的な音圧でリスナーを一瞬で虜にするオープニングナンバー。
- 「Shot in the Dark」:疾走感のあるギターリフが印象的なライブ定番曲。
- 「Shock Waves」:哀愁と激情が交錯する珠玉の一曲。泣きのギターが、記憶の奥に静かに火を灯す。
- 「Doncha Wanna Cum (Hanger 15)」:キャッチーなメロディーが魅力のハードロックチューン。
- 「Nightless City」:都会的な疾走感とパワフルなサウンドが魅力の楽曲。
- 「You Got It Made」:スリリングなギターと圧巻のハイトーンボーカルが炸裂。
- 「Pains of Love」:アルバムの締めくくりにふさわしい、情感豊かなバラード。
まとめ:時代を超えて輝き続ける金字塔
『Ⅲ』は今なお色褪せることなく、ハードロックの金字塔として輝き続けています。トニー・プラットの洗練されたプロデュースワーク、卓越した演奏、時代を先取りした楽曲群――このアルバムが高く評価されるのは当然のことです。ハードロックファンならずとも、音楽を愛するすべての人におすすめしたい一枚です。
ぜひこの機会に、VOW WOW『Ⅲ』が紡ぐ“記憶と優しさ”の音楽世界へと、静かに身を委ねてみてください。
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