基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リリース日 | 1989年8月28日 |
| ジャンル | グラムメタル、ヘヴィメタル |
| レーベル | Elektra Records |
| 収録曲数 | 11曲(デモ含めるとさらに追加あり) |
| 総再生時間 | 45分07秒 |
Track listing
| # | 曲名 |
|---|---|
| 1 | T.n.T. (Terror 'n Tinseltown) |
| 2 | Dr. Feelgood |
| 3 | Slice Of Your Pie |
| 4 | Rattlesnake Shake |
| 5 | Kickstart My Heart |
| 6 | Without You |
| 7 | Same Ol' Situation (S.O.S.) |
| 8 | Sticky Sweet |
| 9 | She Goes Down |
| 10 | Don't Go Away Mad (Just Go Away) |
| 11 | Time For Change |
Personnel
| 名前 | 担当楽器・役割 |
|---|---|
| Vince Neil | ボーカル |
| Mick Mars | ギター |
| Nikki Sixx | ベース |
| Tommy Lee | ドラム |
Additional musicians
| 名前 | 担当楽器・役割 |
|---|---|
| Steven Tyler (Aerosmith) | バッキング・ボーカル(Sticky Sweet) |
| Bryan Adams | バッキング・ボーカル |
| Skid Row | バッキング・ボーカル |
| Robin Zander & Rick Nielsen (Cheap Trick) | バッキング・ボーカル |
| Jack Blades (Night Ranger) | バッキング・ボーカル |
このアルバムは、Mötley Crüeが薬物依存を克服した後に制作された作品であり、彼らのキャリアの中でも最も成功したアルバムの一つです。プロデューサーのBob Rockが手掛け、各メンバーの演奏を個別に録音することで、より洗練されたサウンドを実現しました。
特に「Dr. Feelgood」はバンドの最高位シングルであり、Billboard Hot 100で6位を記録しました。「Kickstart My Heart」は、Nikki Sixxがヘロインの過剰摂取で一時的に心停止した経験をもとに作られた楽曲で、彼の壮絶な人生が反映されています。
モトリー・クルー『Dr. Feelgood』— 音楽で勝負したLAメタルの最高傑作
ハードロック・ヘヴィメタルの歴史において、1989年にリリースされたモトリー・クルーの『Dr. Feelgood』は紛れもない名盤として君臨しています。薬物やアルコールの依存を断ち、音楽そのもので勝負するという決意のもと制作されたこのアルバムは、バンドのキャリアの中でも最も成功を収めました。今回は、その魅力を深く掘り下げていきます。
音楽に真摯に向き合った結果生まれた圧倒的な完成度
過去の作品にもダーティーで荒々しい魅力があったモトリー・クルーですが、『Dr. Feelgood』では彼らの演奏技術とソングライティングが圧倒的に洗練されました。その背景にはプロデューサー、ボブ・ロックの手腕が大きく影響しています。彼はメンバーそれぞれの演奏を個別に録音することで、よりクリアでパワフルなサウンドを実現。このスタイルは後にメタリカの『ブラック・アルバム』でも採用されることとなります。
また、このアルバムには豪華ゲスト陣も参加しており、ロック界の重鎮たちがバックボーカルとしてバンドを支えています。
- スティーブン・タイラー(エアロスミス)
- ブライアン・アダムス
- ジャック・ブレイズ(ナイト・レンジャー)
- ロビン・ザンダー&リック・ニールセン(チープ・トリック)
- スキッド・ロウのメンバー
この情報が発表された時点で、ファンの期待値は爆上がり!「あのメンバーが参加するなら、最高のアルバムになるに違いない」という予感は、見事に的中しました。
名曲揃いのトラックリスト
『Dr. Feelgood』は、イントロの「T.n.T. (Terror 'n Tinseltown)」からタイトル曲「Dr. Feelgood」への流れが圧巻。緊張感あふれるベースラインとドラム、シンプルながら強烈なフックを持つリフが、聴く者を一気に引き込む。
特に圧倒的な疾走感を持つ「Kickstart My Heart」は、バンドの代表曲として語り継がれる名曲。ニッキー・シックスが実際にヘロインの過剰摂取による心停止を経験したエピソードが基になっており、彼の壮絶な人生が詰まっています。
その他の収録曲もライブ定番となる人気曲ばかり:
- "Same Ol' Situation (S.O.S.)"(ライブでは大合唱必至!)
- "Don't Go Away Mad (Just Go Away)"(メロディの美しさが際立つバラード系ロック)
どの曲もキャッチーなメロディとパワフルなリフが魅力的で、アルバム全体が統一感のある作品に仕上がっています。
LAメタル黄金期を象徴する存在
80年代後半、LAメタルシーンは絶頂期を迎えていました。ガンズ・アンド・ローゼズが登場するなど、シーン全体が新たな方向へ進化していく中で、『Dr. Feelgood』の存在感は絶大でした。このアルバムによって、モトリー・クルーは「破天荒なバンド」から「確かな演奏力とソングライティングを持つアーティスト」へと変貌を遂げたのです。
「かつての危険な香りが薄れた」という意見もあるかもしれません。しかし、このアルバムに詰まったサウンドの完成度こそ、バンドの新たな魅力を引き出し、彼らの音楽が次の世代にも受け継がれる要因となったのではないでしょうか。
モトリー・クルーの「カッコよさ」が凝縮された一枚
キャッチーなメロディ、タイトなリフ、パワフルな演奏——これらが詰め込まれた『Dr. Feelgood』は、モトリー・クルーの代表作として堂々と語り継ぐべき名盤。そのジャケットや音の迫力は、何年経っても色褪せることはありません。
初めてモトリー・クルーを聴くなら、このアルバムは間違いなく最良の入り口。ロックファンなら誰もが一度は体感すべき作品です。ぜひこの傑作を、改めてじっくり堪能してみてください!
参考音源
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