- 基本情報 / Basic Information
- トラックリスト / Track Listing
- メンバー / Personnel
- DEF LEPPARD『Hysteria』レビュー:時代を超えて輝き続けるHR/HMの金字塔──苦難の先に生まれた革新
- 参考音源
- 通販
基本情報 / Basic Information
| 項目 / Item | 内容 / Details |
|---|---|
| リリース日 / Release Date | 1987年8月3日(オリジナル) |
| ジャンル / Genre | ハードロック、アリーナロック |
| レーベル / Label | Mercury Records / Phonogram |
| 収録曲数 / Number of Tracks | 12(オリジナル)+ ボーナストラック(再発盤) |
| 総再生時間 / Total Runtime | 約62分(オリジナル) |
トラックリスト / Track Listing
| # | 曲名 / Song Title |
|---|---|
| 1 | Women |
| 2 | Rocket |
| 3 | Animal |
| 4 | Love Bites |
| 5 | Pour Some Sugar On Me |
| 6 | Armageddon It |
| 7 | Gods of War |
| 8 | Don’t Shoot Shotgun |
| 9 | Run Riot |
| 10 | Hysteria |
| 11 | Excitable |
| 12 | Love and Affection |
| 13 | Love and Affection (Live) ※再発盤ボーナストラック |
メンバー / Personnel
| 名前 / Name | 担当楽器・役割 / Instrument & Role |
|---|---|
| Joe Elliott | Vocals |
| Phil Collen | Guitars, Backing Vocals |
| Steve Clark | Guitars, Backing Vocals |
| Rick Savage | Bass, Backing Vocals, Jangle Guitar on "Hysteria" |
| Rick Allen | Drums, Backing Vocals |
追加ミュージシャン / Additional Musicians
| 名前 / Name | 担当楽器・役割 / Instrument & Role |
|---|---|
| The Bankrupt Brothers (Def Leppard, Mutt Lange, Rocky Newton) | Backing Vocals |
| Gary Kemp (uncredited) | Additional Backing Vocals on "Animal" |
リマスター・再発情報 / Remaster & Reissue Info
30周年記念スーパー・デラックス・エディション(2017年)
5CD+2DVD構成で、オリジナルアルバムのリマスター、B面曲、リミックス、1988年のライヴ音源、プロモビデオ、ドキュメンタリーなどを収録。2023年日本盤SHM-CD再発(紙ジャケット仕様)
高音質SHM-CD、UK初回盤LPを忠実に再現したミニLP仕様。日本初回盤の帯も復刻。リマスターはRonan McHughが担当。
商業的成績 / Commercial Performance
- 全米・全英アルバムチャート 1位を獲得
- シングル7曲がヒット(例:”Pour Some Sugar On Me”, “Love Bites”)
- 世界累計売上 2,500万枚以上
- アメリカではRIAAより12×プラチナ認定
DEF LEPPARD『Hysteria』レビュー:時代を超えて輝き続けるHR/HMの金字塔──苦難の先に生まれた革新
1987年、Def Leppardが世に放った通算4作目『Hysteria』は、ハードロック史において特別な存在感を放つ作品です。高度なプロダクション技術、秀逸なメロディセンス、そしてバンドの執念により生まれた本作は、今なお多くのリスナーの心をつかんで離しません。
制作の舞台裏──試練を超えて辿り着いた音の理想形
本作の完成には実に2年以上の歳月が費やされ、制作費は「200万枚売れても赤字」と言われるほど巨額に上りました。プロデューサーのロバート・ジョン・“マット”・ラング氏がもたらした精緻なスタジオワークは、多重録音やサンプリング、クオンタイズ処理といった先進的技術を導入し、これまでのHR/HMとは一線を画す洗練されたサウンドを実現いたしました。
さらに制作過程では、ドラマーのリック・アレン氏が交通事故で片腕を失うという非常に厳しい状況もありました。しかし、特注の電子ドラムを用いて復帰を果たし、バンドと共にこのアルバムを完成させた彼の姿勢は、多くのファンの胸を打ちました。
静かな船出と後年の大躍進
『Hysteria』はリリース当初こそ大きな反響を得られなかったものの、バンドは精力的なツアーを継続。その地道な努力が実を結び、発売から約1年後には全米アルバムチャート1位を獲得。名実ともに世界的ヒット作となりました。
圧巻のヒット曲群──名曲揃いの一枚
アルバムからは7曲がシングルとしてリリースされ、以下のような優れたチャート成績を収めております:
- Love Bites(全米1位)
- Pour Some Sugar On Me(2位)
- Armageddon It(3位)
- Hysteria(10位)
- Rocket(12位)
- Animal(19位)
これほど多数のヒット曲を収録したアルバムは非常に稀であり、楽曲の持つ普遍的な魅力があらためて浮き彫りとなります。
日本における評価とその課題
世界的にはBon Joviなどと並ぶ人気を誇るDef Leppardですが、日本国内においては「キャッチーすぎる」といった印象から、HR/HMファンの間で評価が分かれる傾向もあるようです。しかしながら、緻密に構成された楽曲、洗練されたアレンジ、そしてジャンルを越える魅力を備えた本作は、その完成度からしても、より正当な評価に値すると感じます。
果たして、キャッチーであることが即ち“軽い”ということなのでしょうか?今こそ、本作の音楽的価値を見直す時期に差し掛かっているのかもしれません。
結びにかえて──時代を超えて輝く奇跡の1枚
幾多の困難を乗り越えた先に完成したこの『Hysteria』は、バンドの執念、技術の革新、そして普遍的なメロディが融合した唯一無二の作品です。未聴の方は、ぜひ一度耳を傾けてみてください。きっとそのサウンドは、時代を超えてあなたの心にも深く響くことでしょう。

