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ANTHEM / NO SMOKE WITHOUT FIRE

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NO SMOKE WITHOUT FIRE - ANTHEM

NO SMOKE WITHOUT FIRE - ANTHEM

  • アーティスト:ANTHEM
  • King Records
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基本情報 / Basic Information

項目 内容
リリース日 / Release Date 1990年3月21日(オリジナル盤)、2005年6月22日(リマスター盤)、2010年6月23日(SHM-CD盤)
ジャンル / Genre ヘヴィメタル、ハードロック
レーベル / Label キングレコード / NEXUS
収録曲数 / Number of Tracks 10曲(2005年リマスター盤のみボーナストラック追加)
総再生時間 / Total Runtime 44分15秒

トラックリスト / Track Listing

# 曲名 / Song Title
1 Shadow Walk
2 Hungry Soul
3 Blinded Pain
4 Do You Understand
5 Love On The Edge
6 Voice Of Thunderstorm
7 Power & Blood
8 Fever Eyes
9 The Night We Stand
10 A.D.D(Instrumental) *2005年リマスター盤のみ*

メンバー / Personnel

名前 / Name 担当楽器・役割 / Instrument & Role
柴田直人 ベース、作詞、作曲
森川之雄 ボーカル
福田洋也 ギター
中間英明 ギター(2005年盤リマスター盤 トラック10のみ)
大内貴雅 ドラムス
ドン・エイリー シンセサイザー(ゲスト)

その他の情報 / Additional Information

  • プロデューサー: トニー・タヴァナー
  • 録音場所: ロンドン(バンド初の海外レコーディング作品)

このアルバムは、ANTHEMの音楽的進化を示す重要な作品であり、特にギターの福田洋也が脱退を表明しながらも全てのギターパートを担当した点が特徴的です。

  ANTHEM アルバムレビュー『NO SMOKE WITHOUT FIRE』~キャッチーな旋律と重厚なサウンドの融合~

日本のヘヴィメタルシーンを牽引するANTHEMが1990年に発表したアルバム『NO SMOKE WITHOUT FIRE』。この作品は、従来の硬質なヘヴィメタルサウンドに加え、キャッチーなメロディーを巧みに取り入れたことで、新たな音楽的挑戦の一歩となりました。

本作には、多彩な楽曲が収録されており、それぞれが異なる魅力を持っています。では、収録曲を順にレビューしていきましょう。

各楽曲レビュー:ANTHEMの進化を感じる珠玉のナンバー

Shadow Walk – 重厚なリフで幕を開ける

力強いギターリフと緻密な展開が光る「Shadow Walk」は、アルバムの幕開けに相応しいナンバー。イントロから圧倒的な熱量が感じられ、ANTHEMらしいエネルギッシュなサウンドが炸裂します。

Hungry Soul – 叙情的なメロディと鋭いリフの融合

疾走感のある「Hungry Soul」は、歌メロの美しさとヘヴィなリフが絶妙に絡み合う楽曲。キャッチーさとテクニカルな要素を両立させることで、アルバムの中でも特に耳に残る一曲となっています。

Blinded Pain – ドラマティックな展開が魅力

エモーショナルな旋律と力強い演奏が光る「Blinded Pain」。ドラマティックな展開の中に、ANTHEMの持つ深い音楽性が反映されており、聴く者の心を揺さぶります。

Do You Understand – 心に響くメロディが特徴

このアルバムのハイライトとも言える「Do You Understand」は、エモーショナルな歌詞と壮大なメロディが印象的。ドラマティックな展開と緻密なアレンジが相まって、聴きごたえのある楽曲に仕上がっています。

Love On The Edge – 斬新なアプローチ

これまでのANTHEMとは一味違う「Love On The Edge」。歌謡曲のような親しみやすい旋律が特徴的で、ヘヴィメタルの枠を広げた斬新な楽曲。新たなリスナー層へのアプローチを意識した一曲と言えるでしょう。

Voice Of Thunderstorm – 迫力のあるサウンドが炸裂

タイトル通りの雷鳴のような迫力を持つ「Voice Of Thunderstorm」。パワフルな演奏が光り、ANTHEMならではの疾走感と重厚なリフを楽しめる楽曲です。

Power&Blood – 力強さとメロディの共鳴

タイトル通り、パワフルな演奏が際立つ「Power&Blood」。骨太なリフとダイナミックなサウンドが特徴で、アルバムの中でも特に存在感のある楽曲となっています。

Fever Eyes – メロディックな疾走感

スピード感溢れる「Fever Eyes」は、メロディアスなサビが魅力の楽曲。ANTHEMの持つ演奏力が際立ち、リスナーを引き込むエネルギーを感じさせます。

The Night We Stand – 叙情的なハーモニーが美しい

アルバム後半に登場する「The Night We Stand」は、叙情的なギターハーモニーとメロディアスな構成が印象的な楽曲。ヘヴィメタルの持つ力強さと美しさが同居した秀逸な一曲です。

A.D.D(Instrumental) – 技術力が光るインストゥルメンタル

アルバムの締めくくりとして収録されたインストゥルメンタル曲「A.D.D」。ANTHEMの高い演奏技術が存分に発揮されており、インスト曲としての完成度の高さが際立っています。

ギタリスト福田洋也氏のラストアルバム

本作は、ANTHEMの重要なギタリストである福田洋也氏が参加した最後のアルバム。彼のテクニカルかつ情感豊かなギタープレイは、本作においても随所で輝きを放ち、ANTHEMサウンドの核心を担っています。

初心者にもおすすめの入門作品

『NO SMOKE WITHOUT FIRE』は、ANTHEMの入門編としても最適な一枚。キャッチーなメロディとバンドの持つ圧倒的な演奏力が見事に融合しており、ヘヴィメタル初心者にも聴きやすい作品です。

まとめ

ANTHEMの『NO SMOKE WITHOUT FIRE』は、ヘヴィメタルの力強さとキャッチーな旋律が融合した、挑戦的かつ完成度の高いアルバム。賛否両論の要素を持ちつつも、バンドの音楽的進化を感じさせる重要な作品です。ANTHEMファンはもちろん、幅広い音楽ファンにぜひ聴いてほしい名盤。

 参考音源

www.youtube.com