- エリック・マーティン『MR.VOCALIST X'MAS』とは|冬に聴きたい名カバー集
- 基本情報(Eric Martin / MR.VOCALIST X'MAS)
- 収録曲一覧(Track Listing)
- 参加ミュージシャン(Personnel)
- 曲ごとのレビュー|エリック・マーティンが歌う冬の名曲たち
- クリスマス・イブ(エリック・マーティン カバー)レビュー
- Winter Song(エリック・マーティン カバー)レビュー
- いつかのメリークリスマス(エリック・マーティン カバー)レビュー
- クリスマスキャロルの頃には(エリック・マーティン カバー)レビュー
- 白い恋人達(エリック・マーティン カバー)レビュー
- サイレント・イヴ(エリック・マーティン カバー)レビュー
- Merry Christmas Mr. Lawrence(エリック・マーティン カバー)レビュー
- 恋人たちのクリスマス(エリック・マーティン カバー)レビュー
- Happy Xmas (War Is Over)|福原美穂とのデュエットレビュー
- Last Christmas(エリック・マーティン カバー)レビュー
- Do They Know It's Christmas?(エリック・マーティン カバー)レビュー
- White Christmas(エリック・マーティン カバー)レビュー
- アルバム全体の感想|冬の記憶を呼び起こす一枚
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エリック・マーティン『MR.VOCALIST X'MAS』とは|冬に聴きたい名カバー集
冬が近づくと、胸の奥がそっとざわめく瞬間があります。
街の灯りが滲んで見えたり、ふとした匂いが昔の記憶を連れてきたり。
そんな“冬の気配”に寄り添うように響くのが、Eric Martin『MR.VOCALIST X'MAS』です。
イルミネーションの光、冷たい空気、静まり返った夜道。
そのどれもがエリックの声と重なると、不思議と温かさを帯びていきます。
原曲の美しさを大切にしながら、彼の声がそっと色を重ねることで、
聴き慣れた冬の名曲たちが、まるで“自分だけの思い出”として蘇るように感じられます。
このアルバムを聴いていると、
忘れていたはずの冬の情景や、誰かと過ごした静かな時間がふっと浮かんできます。
今回は、その12曲を、冬の夜に寄り添うような気持ちでゆっくり辿っていきます。
あなたの中の記憶にも、そっと触れる瞬間が訪れるかもしれません。
基本情報(Eric Martin / MR.VOCALIST X'MAS)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | MR.VOCALIST X'MAS |
| アーティスト | Eric Martin(エリック・マーティン) |
| リリース日 | 2009年11月11日 |
| レーベル | Sony Music Japan International |
| ジャンル | クリスマス / カバー / AOR / ポップス |
収録曲一覧(Track Listing)
| # | タイトル | 原曲アーティスト |
|---|---|---|
| 1 | クリスマス・イブ | 山下達郎 |
| 2 | Winter Song | DREAMS COME TRUE |
| 3 | いつかのメリークリスマス | B'z |
| 4 | クリスマスキャロルの頃には | 稲垣潤一 |
| 5 | 白い恋人達 | 桑田佳祐 |
| 6 | サイレント・イヴ | 辛島美登里 |
| 7 | Merry Christmas Mr. Lawrence | 坂本龍一 |
| 8 | 恋人たちのクリスマス | Mariah Carey |
| 9 | Happy Xmas (War Is Over) | John Lennon & Yoko Ono |
| 10 | Last Christmas | Wham! |
| 11 | Do They Know It's Christmas? | Band Aid |
| 12 | White Christmas | Irving Berlin |
参加ミュージシャン(Personnel)
| 役割 | ミュージシャン |
|---|---|
| Vocals | Eric Martin |
| Guitar | Paul Gilbert(Track 3 など) |
| Keyboards / Programming | Studio Musicians |
| Bass | Studio Bassists |
| Drums | Studio Drummers |
| Guest Vocal | 福原美穂(Track 9) |
曲ごとのレビュー|エリック・マーティンが歌う冬の名曲たち
クリスマス・イブ(エリック・マーティン カバー)レビュー
この曲を聴くと、冬の街の空気がふっと蘇るように感じます。
日本の“冬の呼吸”ともいえる名曲を、エリックは丁寧に抱きしめるように歌っています。
囁くような静かな入りから、伸びやかな高音まで、
どの瞬間も「この曲を大切にしているんだな」と伝わってきます。
原曲の都会的な孤独感はそのままに、温かいビブラートがそっと寄り添います。
ジェフ・コルマンのギターが差し込むことで、
切ないメロディに少しだけロックの熱が灯るのも良いアクセント。
冬の夜にひとり歩きながら聴きたくなる仕上がりです。
Winter Song(エリック・マーティン カバー)レビュー
この曲のエリックは、冬の冷たい空気をそっと包み込むように歌い始めます。
吉田美和の感情線をなぞるのではなく、男性ボーカルならではの“深い余韻”へと変換しています。
中低域の温かさが、冬の痛みを抱きしめる毛布のように寄り添い、
サビの開放感は夜空に広がる光の帯のように柔らかく広がっていきます。
静けさと温もりが同居する、美しい冬のバラードです。
いつかのメリークリスマス(エリック・マーティン カバー)レビュー
この曲のエリックは、切なさよりも“温度”を選んでいるように感じます。
アコースティックの響きに漂うセンチメンタルは、
雪が積もる音まで聞こえそうなほど繊細です。
稲葉さんの鋭い哀しみとは違い、
エリックは「過去を思い出す痛み」を、成熟した声でそっと包み込んでくれます。
冬の夜に静かに寄り添ってくれるようなカバーです。
クリスマスキャロルの頃には(エリック・マーティン カバー)レビュー
冬の街を歩いているときにふと聴きたくなる一曲です。
原曲の大人のムードを、エリックはさらに滑らかに広げています。
英語の発音が混ざることで、
曲が持つ“夜の街の温度”が少しだけグローバルな質感に変わるのが心地よいです。
サビでの柔らかな張り上げは、冬のネオンをすくい上げるように美しく響きます。
白い恋人達(エリック・マーティン カバー)レビュー
この曲のエリックは、息の残響をとても大切にしています。
原曲のウィスパーとは違い、言葉の輪郭がクリアになったことで、
曲が持つペーソスがガラス細工のように繊細に光ります。
最後のロングトーンは、雪原に伸びる白い影のように静かに消えていきます。
スティーヴ・ルカサーのギターが哀愁を帯びた彩りを添え、
AOR 的な深みを生む美しいカバーです。
サイレント・イヴ(エリック・マーティン カバー)レビュー
この曲は、エリックの“弱さの美しさ”がもっともよく表れています。
女性的な繊細さが求められる曲ですが、
彼はあえて“男性の静かな祈り”として歌っているように感じます。
歌い回しが「失う痛み」ではなく「許す痛み」へと物語を変えていきます。
冬の静寂がそのまま音になったような、アルバムのハイライトです。
Merry Christmas Mr. Lawrence(エリック・マーティン カバー)レビュー
この曲のエリックは、まるで“祈りの声”を届けているようです。
本来はインスト曲ですが、彼の声が加わることで、
雪の粒が静かに落ちてくるような透明感が生まれています。
ピアノ主体のアレンジが静謐さを引き立て、
シリアスなテーマにそっと希望の光が射すような仕上がりです。
彼の“静の歌唱”の魅力が詰まった一曲です。
恋人たちのクリスマス(エリック・マーティン カバー)レビュー
この曲のエリックは、原曲の華やかさを少し抑えて、
“微笑みながら寄り添う楽しさ”へと変換しています。
跳ねるようなポップ感ではなく、
「一緒にいられるっていいよね」と語りかけるような温かさが広がります。
マイケル・ラーディの編曲で、ゴスペル的な熱量と R&B の柔らかさが加わり、
冬のドライブにもぴったりな新鮮なカバーです。
Happy Xmas (War Is Over)|福原美穂とのデュエットレビュー
この曲は、二人の声が重なった瞬間に空気が変わります。
反戦の祈りを含む曲に対し、エリックは誠実さと温かさで応えています。
大げさに歌わず、声の震えを抑えた低いトーンが深く刺さります。
福原美穂とのハーモニーは静かな誓いのようで、
アルバム全体の精神性をそっと引き上げてくれます。
Last Christmas(エリック・マーティン カバー)レビュー
この曲のエリックは、原曲の軽やかさを“大人の切なさ”へと変えています。
シンセポップの軽快さは影を潜め、
“失恋の痛みが時間を経て熟成した”ような深い余韻が漂います。
重厚なギターサウンドがドラマティックな切なさを加え、
冬のラストシーンを静かに締めくくるようなカバーです。
Do They Know It's Christmas?(エリック・マーティン カバー)レビュー
この曲では、エリックの“声の表現力”が存分に発揮されています。
マルチボーカルの原曲を一人で演じるという大胆な挑戦です。
声色の使い分けで“群像の祈り”を成立させ、
壮大な響きをしっかり維持しているのが見事です。
アルバムの中でも異彩を放つ、物語性の強い一曲です。
White Christmas(エリック・マーティン カバー)レビュー
アルバムの締めくくりにふさわしい、静かでクラシカルなアプローチです。
“雪景色を風景画のように描く”声の柔らかさが圧倒的で、
聴き終えたあとに深い余韻が静かに残ります。
ここでのエリックは、ロックシンガーではなく、
まるで“冬の物語を語るストーリーテラー”。
そっと幕を閉じるような、美しいラストです。
アルバム全体の感想|冬の記憶を呼び起こす一枚
『MR.VOCALIST X'MAS』は、単なるカバーアルバムではありません。
“冬の記憶を呼び起こす装置”のような作品です。
原曲の魂を尊重しながらも、エリックの温かい声が新しい息吹を吹き込み、
どの曲も「冬に聴きたい理由」がしっかりと存在しています。
クリスマスの夜、静かな部屋、温かい飲み物。
そんな時間にそっと寄り添ってくれる一枚です。
ページを閉じたあとも、
あなたの冬のどこかに、このアルバムの温もりがそっと残りますように。
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参考音源
※動画は「エリック・マーティン 『いつかのメリークリスマス』Official MV」公式YouTubeより引用
映像とはまた違う、冬の空気をまとった“音の表情”もぜひ味わってみてください。
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