【名盤発掘】DON DOKKEN『Up From the Ashes』──あの頃の風をもう一度
1990年──あの頃、DOKKENの音に心を揺さぶられた人なら、きっとこの一枚にも何かを感じるはず。
バンド名義ではなく、ドン・ドッケン自身の名で届けられた『Up From the Ashes』は、静かに、でも確かな意志と情熱を宿した作品です。
DOKKENという名前を使えなかったという背景には、少し切ない事情もありますが、それでもこのアルバムには、あの時代の熱量と、新しい風がしっかりと息づいています。
そんな“もうひとつのDOKKEN”とも言えるこの作品──ジャケットを見ただけで、あの頃の空気がふっと蘇る方もいるかもしれません。
この一枚が、あの頃の記憶の扉をそっと開いてくれるかもしれません。
※画像クリックで商品ページへ移動します
▶ この音に触れる
- 【名盤発掘】DON DOKKEN『Up From the Ashes』──あの頃の風をもう一度
- 基本情報 / Basic Information
- トラックリスト / Track Listing
- メンバー / Personnel
- 🎧 音源で味わう『Up From the Ashes』
- 記事情報
基本情報 / Basic Information
| 項目 / Item | 内容 / Details |
|---|---|
| リリース日 / Release Date | 1990年9月 |
| ジャンル / Genre | ヘヴィメタル、メロディック・ハードロック |
| レーベル / Label | Geffen Records |
| 収録曲数 / Number of Tracks | 11曲 |
| 総再生時間 / Total Runtime | 54分14秒 |
トラックリスト / Track Listing
| # | 曲名 / Song Title |
|---|---|
| 1 | Crash 'N Burn |
| 2 | 1000 Miles Away |
| 3 | When Some Nights |
| 4 | Forever |
| 5 | Living a Lie |
| 6 | When Love Finds a Fool |
| 7 | Give It Up |
| 8 | Mirror Mirror |
| 9 | Stay |
| 10 | Down in Flames |
| 11 | The Hunger |
メンバー / Personnel
| 名前 / Name | 担当楽器・役割 / Instrument & Role |
|---|---|
| Don Dokken | ボーカル、ギター |
| John Norum | リードギター、バッキング・ボーカル |
| Billy White | リードギター |
| Peter Baltes | ベース、バッキング・ボーカル |
| Mikkey Dee | ドラムス、パーカッション |
追加ミュージシャン / Additional Musicians
| 名前 / Name | 担当楽器・役割 / Instrument & Role |
|---|---|
| Glenn Hughes | バッキング・ボーカル("When Love Finds a Fool") |
| Tony Franklin | ベースイントロ("Stay") |
| Ken Mary | ドラムス("The Hunger") |
🎸 ツインギターが描く、広がりのある音の風景
この作品でまず耳を引くのは、ツインギター体制による豊かなサウンドスケープ。
DOKKEN黄金期のジョージ・リンチが奏でていた、鋭く切り込むようなギターとは対照的に、ここでは元EUROPEのジョン・ノーラムが参加し、北欧の澄んだ空気を感じさせるメロディを紡いでいます。
彼のテクニカルでありながら情緒的なプレイは、アルバム全体に優しい陰影を与え、聴く者の心をそっとほどいてくれるような感覚をもたらします。
🎼 哀愁と透明感が溶け合うメロディ
アルバムに流れる旋律は、DOKKENの頃とは少し趣を異にし、キャッチーでありながらも、どこか懐かしく、胸に染みるような哀愁が漂っています。
ノーラムのギターがその感情をそっと支え、まるで遠い記憶を呼び起こすような音の旅へと誘ってくれるのです。
メロディック・ハードロックが好きな方なら、この作品の魅力にきっと気づいてくれるはずです。
📝 心情を映す歌詞──孤独と希望のあいだで
このアルバムの歌詞には、ドン・ドッケン自身の心の揺らぎや再出発への想いが、静かに、しかし確かに刻まれています。
たとえば「1000 Miles Away」では、距離と時間が生む切なさが描かれ、〈I’m still holding on〉という一節に、過去への未練と未来への祈りが滲みます。
「When Love Finds a Fool」では、愛に翻弄される弱さと、それでも愛を求める人間らしさが表現されていて、グレン・ヒューズのバックボーカルがその感情をさらに深く引き立てています。
全体を通して、歌詞は派手さよりも内省的なトーンで統一されており、聴くたびに違った感情が浮かび上がる──そんな余韻のある言葉が並んでいます。
それはまるで、音楽とともに記憶を辿る旅のようで、メロディと歌詞が一体となって、聴き手の感情にそっと寄り添ってくれるのです。
🔥 静かに染み入る、記憶に残る一枚
このアルバムを初めて聴いたとき、派手さはないけれど、じんわりと心に染みる音に惹かれました。
ジョン・ノーラムのギター、ドン・ドッケンの歌声、そして楽曲の持つ空気感──どれもが、今でもふとした瞬間に思い出されるほど印象的です。
商業的な成功には恵まれなかったかもしれませんが、それでもこの作品が持つ価値は、聴いた人の心の中でずっと生き続けているように思います。
🎧 埋もれさせたくない、静かな名盤
DOKKENのスタイルを期待して聴くと、少し違う印象を受けるかもしれません。
でも、それはドン・ドッケンが新しい音楽の形を探し、丁寧に紡いだ結果なのだと思います。
もしあなたが、メロディック・ハードロックや北欧メタルの持つ繊細な美しさに惹かれるなら──
このアルバムは、きっとあなたの記憶の片隅にそっと寄り添い、ふとした瞬間に思い出される──そんな音楽体験になるかもしれません。
#アルバムレビュー #回顧レビュー #歌詞考察 #感情レビュー
🎧 音源で味わう『Up From the Ashes』
レビューを読んで気になった方は、ぜひ音源でこの叙情的な世界に触れてみてください。
※動画は「DON DOKKEN - Up From the Ashes」公式YouTubeプレイリストより引用
🛒 この作品を手に取る
CDやグッズを探している方はこちらから。懐かしさを手元に残しておきたい方へ。
🔗 レビューを共有する
このレビューが心に響いたら、ぜひシェアして──あの頃の音を、次の誰かへ。
▶ 記事情報を開く
記事情報