※画像クリックでAmazon商品ページへ移動します
HELLOWEEN、復活の轟音が魂を焦がす回顧録──あの日の熱狂が未来を照らす
あの薄暗い輸入盤屋の店内で、僕は夢中になってレコードを漁っていた。1980年代、HELLOWEENの『Keeper of the Seven Keys Part I & II』は、僕ら若者にとってまるで魔法のようでした。疾走するツインギター、マイケル・キスクの突き抜けるハイトーン、そして心を揺さぶるメロディ──彼らは単なるバンドではなく、希望そのものでした。
そして今、令和の時代に彼らは帰ってきました。マイケル・キスクとカイ・ハンセンが再びHELLOWEENに加わり、黄金期メンバーによる新作が生まれた──それが2021年のセルフタイトル作『Helloween』です。これは懐古ではなく、未来への布石。青春の記憶を呼び覚ますだけでなく、新しい世代にも「HR/HMの真髄」を問いかける作品です。
🎧 アルバム概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リリース日 | 2021年6月18日 |
| ジャンル | パワー・メタル / ヘヴィ・メタル |
| レーベル | Nuclear Blast |
| 収録曲数 | 12曲(日本盤はボーナストラック含む) |
| 総再生時間 | 約65分 |
プロデュースはチャーリー・バウアーファイントとデニス・ワード。往年の質感を保ちながら、現代的な音像で再構築されたサウンドは、まさに“今のHELLOWEEN”を体現しています。
🎵 トラックリスト
| # | 曲名 | 作曲者 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | Out for the Glory | カイ・ハンセン | 5:15 |
| 2 | Fear of the Fallen | アンディ・デリス | 5:18 |
| 3 | Best Time | サシャ・ゲルストナー | 3:35 |
| 4 | Mass Pollution | アンディ・デリス | 4:12 |
| 5 | Angels | マイケル・ヴァイカート | 5:38 |
| 6 | Rise Without Chains | サシャ・ゲルストナー | 4:56 |
| 7 | Indestructible | マーカス・グロスコフ | 4:42 |
| 8 | Robot King | カイ・ハンセン | 7:08 |
| 9 | Cyanide | アンディ・デリス | 4:42 |
| 10 | Down in the Dumps | マイケル・ヴァイカート | 6:43 |
| 11 | Orbit | インストゥルメンタル | 1:05 |
| 12 | Skyfall | カイ・ハンセン | 12:18 |
👥 メンバー構成
| 役割 | メンバー名 |
|---|---|
| Vo | マイケル・キスク、アンディ・デリス、カイ・ハンセン |
| Gt | カイ・ハンセン、マイケル・ヴァイカート、サシャ・ゲルストナー |
| Ba | マーカス・グロスコフ |
| Dr | ダニ・ルブレ |
🎼 心を焦がす3曲──筆者が選ぶ珠玉のトラック
1. Out for the Glory
アルバムの幕開けを飾るこの曲は、カイ・ハンセンらしい疾走感と勇壮さに満ちています。イントロのギターリフから既に胸が高鳴り、キスクのハイトーンが炸裂する瞬間には、思わず涙腺が緩みました。これはただのオープニングではなく、“HELLOWEENが帰ってきた”という宣言です。
2. Best Time
サシャ・ゲルストナー作のこの曲は、80年代の空気感を現代に蘇らせるポップメタル的な一曲。キャッチーなメロディと軽快なリズムが、まるで青春時代の夏を思い出させてくれます。懐かしさと新しさが同居する、世代を超えて愛されるであろう楽曲です。
3. Skyfall
このアルバムの象徴とも言える12分超の大作。カイ・ハンセンの作曲による壮大な構成は、まるで一篇のSF叙事詩のよう。3人のヴォーカルが交錯し、ドラマティックな展開が続く中で、HELLOWEENの過去・現在・未来が一つに繋がっていく感覚──これは音楽を超えた“体験”です。
🔥 まとめ──伝説の再構築は未来への布石
このアルバムは、単なる再結成の記念碑ではありません。HELLOWEENが今もなお進化を続け、HR/HMの旗を高く掲げ続ける──その強い意志と誇りが、音の隅々から伝わってきます。
80年代のHR/HMをリアルタイムで浴びてきた僕にとって、この作品は懐かしさ以上のものをもたらしてくれました。
それは、過去の記憶を呼び覚ますだけでなく、今この瞬間にも心を震わせる“生きた音楽”として響いてくるのです。
過去を知る人にも、これからHELLOWEENを知る若い世代にも──ぜひこのアルバムを聴いてほしい。
ここには、音楽が持つ本質的な力──時代を超えて魂に触れる力が、確かに息づいています。
そしてこの感動を、誰かと分かち合いたい。そんな思いを込めて、この記事を綴りました。
🔗 関連記事・次に聴くべき名盤
HELLOWEEN『Helloween』が心を震わせたなら、きっと次の一枚もあなたの記憶に寄り添ってくれるはずです。
ここでは、同じ魂の軌道を描く名盤たちをご紹介します。
Keeper of the Seven Keys Part I / HELLOWEEN ── 叙情が心を染める回顧レビュー
HELLOWEENの原点にして、メロディック・メタルの金字塔。“魔法”の始まりをもう一度。Gamma Ray / Land of the Free ── 鋼鉄が魂を導く回顧レビュー
カイ・ハンセンがHELLOWEENを離れた後に築いたもう一つの伝説。疾走と叙情が交錯する名盤。Blind Guardian / Imaginations from the Other Side ── 幻想が胸を震わせる回顧レビュー
物語性と重厚さが融合した、ジャーマン・メタルのもう一つの頂点。異世界への扉がここに。
このレビューが、あなたの音楽体験にそっと寄り添う一助となれば嬉しく思います。
筆者:我楽(がら)
音楽レビューブログ「80’s METALの日々」および姉妹サイト「歌声を編む日々」運営者。HR/HMを中心に、80年代メタルの記憶と衝動を記録するレビューと随想を綴っています。
静かな語り口と細部への配慮を大切に、読者が音楽の記憶にそっと寄り添えるような場を目指しています。技術よりも感性を、速さよりも余韻を──そんな運営スタイルで、心に残るレビューを紡いでいます。
アーティストへの敬意と作品への還元の想いを込め、商業性よりも記憶・衝動・優しさといった“心に残る価値”を重視。音楽への情熱を原動力に、詩的かつ哲学的な語り口で、音楽と記憶を編むようなレビューを心がけています。
#80年代メタル #歌声に宿る記憶 #JPOPとHRHMの架け橋 #レヴュー哲学 #音楽で優しさを編む
▶ 詳細を見る(記事情報)
記事情報
🎧 試聴・MVリンク / Listen & Watch
※公式MV・試聴リンクはこちら
※プレイリストはYouTube公式より引用
💿 購入・通販リンク / Buy & Order
※CD・配信購入はこちら
