80’s METALの日々

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LOUDNESS / LET IT GO ── 轟音が魂を揺さぶる回顧レビュー

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LOUDNESS『LET IT GO』レビュー

ジャンルの歴史に刻まれる名盤、再評価の今。

LOUDNESSの『LET IT GO』は、Heavy Metalの歴史に刻まれる名曲です。
本記事では、アーティストへの敬意と作品への還元を願いながら、音楽の魅力を世代やメディアを超えて伝える“橋渡し役”としてレビューをお届けします。

疾走感・叙情性・攻撃性という三位一体の楽曲構成を中心に、LOUDNESSが世界市場に挑んだ1986年という時代背景と、今だからこそ響く音の深みを掘り下げていきます。

LOUDNESS『LET IT GO』ジャケット画像 ── 轟音が魂を揺さぶるシングル
LOUDNESS『LET IT GO』ジャケット画像

※画像は楽天市場「レコードシティ」より引用

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🎧 作品基本情報

項目 内容
タイトル LET IT GO
アーティスト LOUDNESS
リリース日 1986年
ジャンル Heavy Metal
レーベル ATCO Records / Warner-Pioneer Corporation
収録曲数 3曲
総再生時間 約11分
フォーマット 7インチシングル / CDシングル(再発盤あり)

🎼 トラックリスト

トラック番号 曲名 時間 備考
1 Let It Go 4:12 アルバム『Lightning Strikes』収録曲
2 Farewell 3:21 インストゥルメンタル
3 Dark Desire 3:55 アルバム『Shadows of War』収録曲

🎸 メンバー / Personnel

役割 名前
Vo 二井原 実
Gt 高崎 晃
Ba 山下 昌良
Dr 樋口 宗孝

🎵 楽曲レビュー詳細

1.「Let It Go」

疾走感と決意が交差する、世界進出の狼煙。
イントロのギターリフから高崎晃の鋭利なセンスが炸裂し、二井原実のヴォーカルが「Let it go!」と叫ぶ瞬間、バンドの決意が音に宿る。

  • 都市風景と夢へのドライヴを象徴する歌詞
  • Max Normanによる商業性とヘヴィネスの絶妙なプロダクション
  • サビのキャッチーさとリズムの切れ味が、当時のアメリカ市場でも通用した理由のひとつ

筆者の視点:この曲を初めて聴いた夜、ラジオの前で拳を握りしめていた。日本のバンドが世界に挑む姿に、胸が熱くなったのを覚えている。


2.「Farewell」

静謐な別れの美学、インストゥルメンタルの詩情。
高崎晃が手掛けたインストゥルメンタル曲で、LOUDNESSの“音で語る力”が凝縮された一編。

  • 悲壮感ではなく、微笑みで見送るような情感
  • ギターのトーンは柔らかく、空間を包み込むような響き
  • ライブでは幕間やエンディングに使われることもあり、“静”の側面を象徴

筆者の視点:インストゥルメンタルだからこそ際立つ、高崎晃のメロディセンス。言葉がない分、音の抑揚や間が感情を語り、聴く者の記憶に静かに寄り添う。LOUDNESSは轟音だけでなく、沈黙の美しさも奏でるバンドだと改めて感じさせられる。


3.「Dark Desire」

闇を纏った欲望、LOUDNESSの攻撃性が炸裂。
変拍子と複雑な構成が、初期LOUDNESSの持ち味を復活させている。

  • 「Dark! Got a dark desire!」というフレーズが衝動を描写
  • 高崎晃のギターは凄みを増し、リフとソロの緩急が絶妙
  • 二井原のシャウトは、怒りと欲望を音に変える力を持つ

筆者の視点:この曲を聴くと、80年代のライブハウスの熱気が蘇る。闇を恐れず、むしろその中で輝こうとするLOUDNESSの姿勢に、当時の若者たちは共鳴した。


🖼 ジャケット・パッケージ仕様

  • Gatefold仕様の7インチ盤
  • 初回盤にはプロモーションラベル付き
  • 再発盤ではブックレットに当時の写真や英文ライナーノーツを収録

🪧最後に

このレビューは、音楽と記憶をつなぐ“橋渡し役”として、HR/HMの魅力を再発見するきっかけとなることを願っています。LOUDNESSが刻んだ音の軌跡は、今もなお新しい世代に響く力を持っている。

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記事情報

  • タイトル:『LET IT GO』レビュー
  • 公開日:2025年8月14日
  • 著者:我楽(音楽レビューブログ運営)
  • ブログ名:80’s METALの日々
  • カテゴリ:HR/HMレビュー
  • ジャンル:Heavy Metal
  • アーティスト:LOUDNESS
  • リリース日:1986年
  • レーベル:ATCO Records / Warner-Pioneer Corporation
  • 演奏メンバー:二井原 実(Vo)/高崎 晃(Gt)/山下 昌良(Ba)/樋口 宗孝(Dr)
  • 収録曲:Let It Go/Farewell/Dark Desire
  • テーマ:HR/HMの世界進出と再評価
  • 著者スタンス:アーティストへの敬意と作品への還元を願い、音楽の魅力を世代やメディアを超えて伝える“橋渡し役”として執筆。

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👉 LOUDNESS 全作品レビューまとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本レビューが、作品の熱量や余韻をより深く感じる一助となれば幸いです。

筆者:我楽(がら)
音楽レビューブログ「80’s METALの日々」および姉妹サイト「歌声を編む日々」運営者。HR/HMを中心に、80年代メタルの記憶と衝動を記録するレビューと随想を綴っています。

静かな語り口と細部への配慮を大切に、読者が音楽の記憶にそっと寄り添えるような場を目指しています。技術よりも感性を、速さよりも余韻を──そんな運営スタイルで、心に残るレビューを紡いでいます。

アーティストへの敬意と作品への還元の想いを込め、商業性よりも記憶・衝動・優しさといった“心に残る価値”を重視。音楽への情熱を原動力に、詩的かつ哲学的な語り口で、音楽と記憶を編むようなレビューを心がけています。

♪ 参考音源 / Reference Audio


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