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本城未沙子 / 魔女伝説 ── 激情が魂を揺さぶる深掘りレビュー【感想・歌詞考察】

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もし1982年の空気をもう一度吸えるとしたら──そんな感覚を与えてくれるのが、本城未沙子のデビューアルバム『魔女伝説~MESSIAH'S BLESSING』です。
LOUDNESSの高崎晃が全面プロデュースを務め、バンドメンバーが演奏に参加するという豪華な布陣。さらにNOVELAの永川敏郎やSANDIEGOの宮永英一も加わり、ジャパメタ黄金期の熱気を一枚に凝縮したようなアルバムです。

でも、この作品はただのデビュー盤ではありません。後に続く『魔女伝説II~THE TRICK WORLD』『魔女伝説III~THE ETERNAL TRUTH』へと繋がる 「魔女伝説三部作」の第一章
「誰も知らない力が、私の中で目覚めていく」──そんな歌詞の一節が象徴するように、彼女自身の覚醒を記録した作品でもあるのです。

本城未沙子『魔女伝説~MESSIAH'S BLESSING』ジャケット画像

きっとこの一枚が、あなたの心に眠る記憶の扉をそっと開けてくれるはずです。
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▼ SETLIST(目次)


🎸 高崎晃のプロデュースワーク

この作品を語る上で欠かせないのが、LOUDNESSの高崎晃によるプロデュース。
彼はただギターを弾くだけではなく、本城未沙子という新しい存在をどう輝かせるかを考え抜いていました。

『DEVIL SOLDIER』を完成させた直後の勢いのまま、このアルバムが生まれたことも大きなポイントです。
→ 関連レビュー:LOUDNESS / DEVIL SOLDIER ── 激情が胸を震わせる名盤再考レビュー

高崎晃は、彼女の初々しい声に「魔女」という強烈なペルソナを重ね合わせ、ソリッドなリフと重厚なリズムで支えました。結果として、未熟ささえも魅力に変える音像が完成したのです。


📀 基本情報

項目 内容
リリース日 1982年10月21日
ジャンル ジャパニーズ・ヘヴィ・メタル
プロデューサー 高崎晃(LOUDNESS/LAZY)
位置づけ 魔女伝説三部作の第一章

👥 参加メンバー

このアルバムを支えたのは、ジャパメタを代表する精鋭たちでした。名前を並べるだけで熱気が伝わってきますね。

パート ミュージシャン 備考
Vocal 本城未沙子 デビュー作の主役
Guitar / Chorus 高崎晃(LOUDNESS) プロデュース・編曲も担当
Bass 山下昌良(LOUDNESS) リズム隊を支える
Drums 樋口宗孝(LOUDNESS)、宮永英一(SANDIEGO 等) 宮永は「After Illusion」「Lost In Hollywood」で参加可能性あり
Keyboards 永川敏郎(NOVELA) プログレ寄りの要素を持つ
Chorus 二井原実(LOUDNESS) 「After Illusion」作詞も担当

🎶 トラックリスト & 一言レビュー(歌詞考察付き)

  1. 魔女伝説(MESSIAH'S BLESSING)
     「誰も知らない力が、私の中で目覚めていく」──彼女の覚醒を告げる劇的な序章。聴く人に「新しい時代が始まる」と語り掛ける一曲。

  2. ク・ラ・イ・マ・ッ・ク・ス(CLIMAX)
     「走り抜けろ、迷わずに」──若さゆえの焦燥と希望が同居する疾走曲。聴き手に「あなたも走り抜けて」と呼びかけているようです。

  3. ストーンド・ザ・ナイト(STONED THE NIGHT)
     「夜に溶けて、孤独を抱きしめる」──冷たい夜気と切なさが交錯する都会的なメロディ。孤独を抱えるあなたに寄り添う歌。

  4. ウォーリア(WARRIOR/RIOTカバー)
     「戦士よ、立ち上がれ」──荘厳なムードが漂うダーク・ロック。勇気を失いかけた人に「立ち上がれ」と背中を押す。

  5. アフター・イリュージョン(AFTER ILLUSION/LOUDNESSカバー)
     「幻影の後に残る孤独」──夢と現実の狭間に揺れる心を描いた名曲。孤独を共有することで、聴き手に「一人じゃない」と伝えている。

  6. ホワイト・ルーム(WHITE ROOM/Creamカバー)
     「白い部屋に閉じ込められて」──閉塞感と幻想を描く。聴き手に「あなたの心の白い部屋」を思い起こさせる。

  7. 暗黒の子供たち(HELL IS FOR CHILDREN/Pat Benatarカバー)
     「暗闇に泣く子供たち」──社会問題を扱った重いテーマ。歌詞の切実さが、聴き手に「見過ごしてはいけない」と語り掛ける。

  8. ロスト・イン・ハリウッド(LOST IN HOLLYWOOD/Rainbowカバー)
     「華やかな街に潜む孤独」──夢と孤独の二面性を鮮やかに映し出す。聴き手に「あなたの街にも影はある」と問いかける。

  9. カモン(CUM ON FEEL THE NOIZE/Sladeカバー)
     「騒音を感じろ」──抑え込まれた感情を解き放つアンセム。聴き手に「もっと自由に叫んでいい」と勇気を与える。

  10. アズ・タイム・ゴーズ・バイ(AS TIME GOES BY)
     「時は流れ、心を包む」──優しく時間をかけて沁みる余韻の一曲。聴き手に「あなたの時間も大切に」と語り掛ける。

  11. どこにいても いつでも ~Close to my heart~(BONUS TRACK)
     「あなたを想う気持ちは変わらない」──成熟した声が包み込むように響く。聴き手に「大切な人を思い続けて」と寄り添う。


🔎 深掘りレビュー(3曲・歌詞考察付き)

魔女伝説(MESSIAH'S BLESSING)

「誰も知らない力が、私の中で目覚めていく」──この言葉は、彼女自身の覚醒を描いているようです。
魔女を“異端者”ではなく“覚醒者”として歌い上げることで、当時の女性像に新しい可能性を提示しました。聴き手は彼女の「宣言」に立ち会っているような感覚を覚えるでしょう。

アフター・イリュージョン(AFTER ILLUSION)

「幻影の後に残る孤独」──夢と現実の狭間に揺れる心を描いた詞。
透明感ある声は儚さを強調し、サビでの飛翔感は未来へ進む意志を象徴します。孤独を歌うことで“孤独を共有する力”へと変えているのが彼女らしさ。聴き手は「私も同じように幻影を追いかけている」と共感できる瞬間を見つけるはずです。

カモン(CUM ON FEEL THE NOIZE/Sladeカバー)

「騒音を感じろ」──このシンプルな叫びを女性ヴォーカルが歌うことで、新しい意味が生まれます。
それは単なるノイズではなく、“抑圧からの解放”。彼女の声は力強く前へ出て、聴き手に「もっと自由に叫んでいいんだ」と語り掛けているようです。ライブで聴けば、きっと一緒に声を上げたくなるはずです。


🎯 総評

『魔女伝説~MESSIAH'S BLESSING』は、豪華な布陣と挑戦的な選曲で、ジャパメタの国際化を象徴する作品でした。
そして何より、このアルバムは 「魔女伝説三部作」の幕開け。続くII、IIIへと繋がる物語の始まりとして、若き本城未沙子が放った第一歩は、後の女性HR/HMアーティストたちにとっても大きな道標となりました。

聴き終えたあとに残るのは、演奏に挑む彼女の真っ直ぐな声と、歌詞に込められたメッセージです。
「幻影の後に残る孤独」や「騒音を感じろ」といった言葉は、80年代の若者だけでなく、今を生きる私たちにも響きます。孤独を抱えながらも未来へ進もうとする姿、抑圧を解き放とうとする叫び──それらは時代を超えて寄り添ってくれるのです。

だからこそ、このアルバムを聴くときは、ただ音を楽しむだけでなく、歌詞の一節一節に耳を傾けてみてください。きっと、あなた自身の心の奥に眠る“魔女伝説”が目を覚ますはずです。
そしてこの覚醒の物語は、次なる『魔女伝説II』へと続いていきます。今はまだ第一章──でも、ここから始まる旅路を一緒に辿ってみませんか。


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#HRHM #魔女伝説

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記事情報

  • タイトル:本城未沙子 / 魔女伝説 ── 激情が魂を揺さぶる深掘りレビュー【感想・歌詞考察】
  • 公開日:2025年12月20日 07:00
  • 著者:我楽(音楽レビューブログ運営)
  • ブログ名:80’s METALの日々
  • カテゴリ:アルバムレビュー
  • ジャンル:HR/HM
  • アーティスト:本城未沙子
  • リリース日:1982年10月21日(日本)
  • レーベル:ビクター音楽産業
  • 演奏メンバー:高崎晃、山下昌良、樋口宗孝、永川敏郎、宮永英一、二井原実
  • 収録曲:魔女伝説、CLIMAX、STONED THE NIGHT、AFTER ILLUSION、CUM ON FEEL THE NOIZE 他
  • テーマ:覚醒から始まる女性HR/HMの可能性を描いた作品
  • 著者スタンス:アーティストへの敬意と作品への還元を願い、音楽の魅力を世代やメディアを超えて伝える“橋渡し役”として執筆。
  • 評価(★):4.6 / 5
  • 記事URLhttps://utagoe-hibi.hatenablog.com/entry/hr-hm/album-review/review/misako-honjo-majoden-trilogy-1982